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「有様〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

有様の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
開化の良人」より 著者:芥川竜之介
ました。 「私はこう云っている中にも、向うの銅板画の一枚を見るように、その部屋の有様が歴々《ありあり》と眼の前へ浮んで来ます。大川に臨んだ仏蘭西窓、縁《へり》に....
」より 著者:芥川竜之介
ある文句だった。僕はこう云う文句を読み、何冊かの本が焔《ほのお》になって立ち昇る有様を想像した。勿論それ等の本の中にはいつか僕が彼に貸したジァン・クリストフの第....
さまよえる猶太人」より 著者:芥川竜之介
」 「さまよえる猶太人」「如何《いか》にも、眼《ま》のあたりに御受難の御《おん》有様を拝しました。元来それがしは、よせふと申して、えるされむに住む靴匠《くつしょ....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
にあったのでいかなる点でも現在の最未開な自然民俗に比べて相隔ることいくばくもない有様であった。いわゆる文化民俗の発達史が跨がっている一万年足らずの間における進歩....
江戸か東京か」より 著者:淡島寒月
らは各種の露店が出る、銀流し、矢場、賭博がある、大道講釈やまめ蔵が出る――という有様で、その上狭い処に溢れかかった小便桶が並んであるなど、乱暴なものだ。また並び....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
え、他方には足利その他東国の武士どもが附き随い、殆んど連日戦闘のない日とてもない有様でした……。私の父は旗色の悪い南朝方のもので、従って私どもは生前に随分数々の....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
ブ・マンのモーグフォルド教会に赴任した。在職中たまたま疱瘡が流行して、死者続出の有様であったが、モーゼスは敢然として病者の介抱救護に当り、一身にして、牧師と、医....
銀座は昔からハイカラな所」より 著者:淡島寒月
依って種々な色の光を投げかけるようになっています。例えばベニスの景の時には月夜の有様を見せて青い光を浴せ、ヴェスビアス火山噴火の絵には赤い光線に変るといった具合....
亡び行く江戸趣味」より 著者:淡島寒月
明の発達した明るい中で演ずるのではなく、江戸時代は全くの暗闇で芝居しているような有様であったので、昔は面あかりといって長い二間もある柄のついたものを、役者の顔前....
諸国の玩具」より 著者:淡島寒月
な子供の玩具にも、時節の変遷が映っているのですからな。僕の子供の頃の浅草の奥山の有様を考えると、暫くの間に変ったものです。奥山は僕の父|椿岳さんが開いたのですが....
幸福のうわおいぐつ」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
なったような顔をしています。そのほかは、めくらかいざりがぼろにくるまって出て来た有様でした。*「エチェレンツア・ミゼラビリ」と、こじきはため息まじりにかたわな手....
旅なかま」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
そこで、王さまは、ヨハンネスを、王女の遊園につれていきました。なるほどすごい有様です。どの木にもどの木にも、三人、四人と、よその国の王さまのむすこたちが、こ....
母を尋ねて三千里」より 著者:アミーチスエドモンド・デ
した。 お百姓もおどろいてマルコのそばへかけて来ました。マルコは自分の今までの有様を残らず話しました。 お百姓は大変可愛そうに思って、何かしきりに考えていま....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
る。夫婦連れのもあるが、中には老婦人だけ来るのもある。自働車で来るのが多いという有様で、上流の紳士に科学の興味があるのは喜ばしいことではあるが、昔のファラデーを....
三人の百姓」より 著者:秋田雨雀
寧にお辞儀をしました。太郎右衛門は、庄屋から大体の話はきいて来たようなもののこの有様を見て、吃驚してしまいました。朝太郎は何も解らないので、皆なの顔をきょときょ....