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「有機体説〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

有機体説の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
思想と風俗」より 著者:戸坂潤
の悟性主義につきる。と云うのは、一方に於てヘーゲルの意味での理性・弁証法的或いは有機体説的理性、の代りに、機械的な世界観と論理による物の考え方が、啓蒙哲学の歴史....
道徳の観念」より 著者:戸坂潤
にされて了っているのも、体系が現実に終りに到着出来ると考えたその有限的な弁証法(有機体説的全体説)の形式のおかげだが、こうした有機体説的弁証法を採用させたのは又....
読書法」より 著者:戸坂潤
のである。之が経済現象に於ける進化の謂である。 処で普通進化論は生物学主義的な有機体説に結び付き勝ちであるが、博士は進化過程の動力を説明するのに、寧ろ弁証法を....
日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
たまでで、事情は一向改善されはしない。進歩が目的論的でいけないならば、発展という有機体説的概念もやはり目的論的であることを忘れてはならぬ。違いは単にその目的論が....
現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
社会はそれが一つの有機体である点に於て、生物の類推である、というのである(社会の有機体説)。かくてスペンサーは生物の進化を辿ることを以てその大部な『社会学原理』....
認識論とは何か」より 著者:戸坂潤
ヘーゲルの具体普遍説の最も重大な弱点は、それが往々にして、弁証法であるよりも有機体説に終りがちだという処に存する。全面的顕現・最後的総合・之が「真理」という....
辞典」より 著者:戸坂潤
九世紀の後半に著るしい進歩を遂げたが、その結果第一に発達したものは社会の生物学的有機体説である。一般の社会有機体説または全体説は旧くから広く行われていたが、それ....
解釈学と修辞学」より 著者:三木清
することが要求されている。 私は従来種々の場合に現代哲学における解釈学の論理が有機体説にほかならぬことを論じてきた。これはその成立の歴史的事情から考えてすでに....