有無を言わせず[語句情報] » 有無を言わせず

「有無を言わせず〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

有無を言わせずの前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
錯覚の拷問室」より 著者:佐左木俊郎
という穽《わな》を構えて、わたしをその無実の罪に陥れ、自分からわたしというものを有無を言わせずに引き裂こうとしたのでございました。 高津先生。こうして、彼の卑....
南地心中」より 著者:泉鏡花
た。 揃って、胸先がキヤキヤと痛むと云う。 「酒|啖え、意気地なし!」 で、有無を言わせず、表二階へ引出された。 欄干の緋の毛氈は似たりしが、今夜は額を破....
次郎物語」より 著者:下村湖人
のあらゆる努力は結局無駄に終った。次の瞬間には、お民の手が蚊帳の中に伸びて来て、有無を言わせず、彼の体をずるずると板の間に引き出してしまったのである。 「まあ、....