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「有益〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

有益の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
後世への最大遺物」より 著者:内村鑑三
くら》べたときには実に小さい遺物だろうと思います。パウロの書翰《しょかん》は実に有益な書翰でありますけれども、しかしこれをパウロの生涯に較べたときには価値のはな....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
、種子からだんだんに発育してきたと考えてその発達の筋道を考察して見る方がはるかに有益で便利である。それで、もちろん実際は万物は上に述べたようにして成立したものだ....
獄中記」より 著者:大杉栄
の扱い如何にかかわらず、一年なり二年なりの長い刑期を何とかして僕等自身にもっとも有益に送らなければならない。 僕はその方法について二週間ばかり頭を悩ました。方....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
う。私は決して一般の歓迎を期待して、本書の刊行をするものではない。私はただ本書を有益と考えられる人達のお役に立てば、それで満足するものである。』 以上モーゼス....
幸福のうわおいぐつ」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
くご渉猟でしょうな。」 「はい、はい、それはな。」と、参事官は受けて、「わたしも有益な古書を読むことは大好きですが、とうせつの本もずいぶん読みます。ただ困るのは....
白銅貨の効用」より 著者:海野十三
と射抜いた刹那の快感も相当なものである。ところでその射的であるが最も面白く、且つ有益なるは、庭の樹の枝に糸を下げ、その先に十銭白銅貨をブラ下げて置いてこれを射つ....
戦争責任者の問題」より 著者:伊丹万作
で狂うのはやむを得ないことだからである。 要するに、このことは私にとつて一つの有益な教訓であつた。元来私は一個の芸術家としてはいかなる団体にも所属しないことを....
新しき世界の為めの新しき芸術」より 著者:大杉栄
などでは、其の非常な慈悲心よりも余程強かった。斯くの如き作物は、民衆の為めには、有益と云うよりも却って気落ちさせるものである。要するに、此の「暗の力」や又は「織....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
物の話をし、前に考えもつかなかったような面白いことを述べて、それから終りには何か有益になる話をする。 また日曜日床につく。ファラデー自身が説教をしたこともある....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
白くもない序幕のだんまりなどを見物するよりも、その方がどんなに面白くもあり、また有益であったか知れないと思った。 その日を最後として、わたしは永久に守田勘弥と....
飛騨の怪談」より 著者:岡本綺堂
別が付くかも知れぬ。万一、彼が人間の詞を幾許か解するとすれば、訊問の結果、どんな有益な発見が無いとも限らぬ。 「そうだ。此の機会に乗じて奴等を生捕って与ろう。」....
銀河の下の町」より 著者:小川未明
がやきました。 「それなら、大学の研究室へ寄付していただきましょう。ひじょうに、有益な研究資料となるのです。私が、多年探していたものが手に入って、うれしいのです....
松の操美人の生埋」より 著者:宇田川文海
すに優れり、余は元来言文一致を唱うる者なり、曾て新井貝原両先輩が易読の文を綴りて有益の書を著わすを見て常に其の識見の高きを感ずれども、然れども尚其の筆を下すや文....
いいおじいさんの話」より 著者:小川未明
ったことかしれない。若いものは、これから、一|生をもったいなく思って、ほんとうに有益に、正しく送らなければならないだろう……と思いました。 「よく、あなたのおっ....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
宮崎氏の努力は永く歴史に止むべきものである。宮崎氏は後に参謀本部嘱託となり幾多の有益な計画を立て、国策の方向決定に偉大な功績を樹てられたことと信ずる。 この宮....