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「有色〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

有色の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
船医の立場」より 著者:菊池寛
どれだけ感心したか分からない。彼らの熱烈な精神《ソウル》は私の心を打った。私は、有色人種の心のうちに、こんな立派な魂が宿っているとは知らなかった。その上、翻訳で....
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
まの白人種に絶無といえるでしょう。ですから、私は東洋思想に溶けこんでいるせいか、有色人|蔑視《べっし》をやる白人種を憎みます。ナチスの浄血、アングロサクソンの威....
ルクレチウスと科学」より 著者:寺田寅彦
い。暗中では色の見えぬ事、照らす光によって色のちがって見える事が引証されている。有色物質を粉末にすると次第に褪色するという事実が引用されているのもおもしろい。つ....
映画芸術」より 著者:寺田寅彦
行的使用は両方の要素を相殺し、対位法的編成は二つのものを生かし強調するのである。有色映画 音声を得た映画がさらに色彩を獲得することによっていかなる可能性を展開....
糸車」より 著者:寺田寅彦
のように不思議に感ぜられた。話は脱線するが、最近に見た新発明の方法によると称する有色発声映画「クカラッチャ」のあの「叫ぶがごとき色彩」などと比べると、昔の手織り....
中国に於ける二人のアメリカ婦人」より 著者:宮本百合子
グネスが、カリフォルニヤ大学で、そこの理事会がインド人の講演に反対したことから、有色人種に対する研究心を刺戟され、永年に亙る人種的偏見への闘争をはじめていること....
一連の非プロレタリア的作品」より 著者:宮本百合子
得た経験が、亀のチャーリーの心持をプロレタリアとして、またアメリカ帝国主義の下で有色人種労働者として二重の搾取と抑圧とに闘っている日本人移民労働者としてのチャー....
地球要塞」より 著者:海野十三
ある。白人の外交は、いつの世にも、あまりに複雑怪奇である」 「すると、白色人種と有色人種との間に、歴史的な、そして宿命的な戦闘が始まるのですか」 私は、そのよ....
辞典」より 著者:戸坂潤
神主義の一つの変形はアジア主義乃至大アジア主義であり、日本精神に基く日本はアジア有色人種の代表者・指導者として、ヨーロッパの唯物思想・個人主義・資本主義等々に対....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
あふりかでもない。言わば、この三つの大陸を結ぶ運河の口の共同バザアなのだ。白色と有色と、二つの文明のどちらから見ても堰に当っている。だから、まるで蛇籠のように、....
マーカス・ショーとレビュー式教育」より 著者:寺田寅彦
服姿の黒奴に扮した舞踊などもあったが、西洋人ばかりの観客の中に交じった我々少数の有色人種日本人には、こうしたニグロの踊りは決して愉快なものではなかった。 パリ....
少年連盟」より 著者:佐藤紅緑
きみの口から出るとは思わなかったね」 「卑劣だ、いったいジャップは卑劣だ、なんだ有色人種のくせに」 ドノバンはペッと大地につばをはいた。富士男の顔はさっとあか....
昭和遊撃隊」より 著者:平田晋策
、心から日本に降伏はしませんぞ。われ等は白人だ。日本の師団長よ。あなたはいやしい有色人種だ。われわれとは種《たね》が違いますよ。日本刀が何です、『富士』が何です....
植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
に超すものは無かろうと感ずる。 花は小梗を具え、その梗頂、花に接して二片の葉状有色の苞があって心臓状円形を呈している。 花には花冠がない、萼が花冠様を呈し、....