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「有識者〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

有識者の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
国語音韻の変遷」より 著者:橋本進吉
音としてI音や濁音ではじまる音を学んだであろうが、しかし、それは外国語であって、有識者は正しい発音をしたとしても、普通の国民は多分正しく発音することが出来なかっ....
明暗」より 著者:夏目漱石
な人とはすなわち素人《しろうと》に対する黒人《くろうと》であった。無知者に対する有識者であった。もしくは俗人に対する専門家であった。だから通り一遍のものより余計....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
刷術というものが学問の婢僕として働くようになり、また実験的の仕事を軽侮するような有識者の考え方も跡を絶つようになった。しかし初めのうちはやはり昔からの先入的な意....
近時政論考」より 著者:陸羯南
手を握りて笑談す。これ旧時とまったく面目を異にせる大変改なりき。これよりその後、有識者の思想は開港貿易もって広く万国と交際し、王政復興もってことごとく海内を統一....
思想と風俗」より 著者:戸坂潤
だ。恐れ多くも教育勅語がその教典の一つになっている位いだ。その点教育関係の当局や有識者の大いに参考になる点だが、しかし教育関係者がなお安心してよい点は、ひとのみ....
国民学校への過程」より 著者:宮本百合子
式の日に姿をみせなかったそれらの子供たちは、みんなどこかに働かされていて、日本の有識者年齢の最低十一歳までに四万六千余人、十三歳までの年で稼いでいるものが四十三....
社会時評」より 著者:戸坂潤
臣の何よりもの歴史的大功績があるとすれば恐らく之だろう。多分この点は又、日本中の有識者が斉しく認める処だろう。 だが文部大臣たる以上、たかがスポーツの問題など....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
には、他を教育するの資格がないことを、切実に感得しました。 そこで与八は、村の有識者――いやしくも自分より以上の智能者であると見ると、機会ある毎《ごと》に就い....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
それ等の重要事項が、なかなか良く説かれて居る。今後人類の指導原理――少くとも具眼有識者の指導原理は、これ以外にある筈がないであろう。 就中私がここで敬服措かな....
生前身後の事」より 著者:中里介山
もないが、大菩薩峠の筆を進めているうちに、都新聞の読者の中にも相当具眼者もあれば有識者もあって隠然の間に大いなる人気を占めていたのである、そうして好事家《こうず....
余は大衆作家にあらず」より 著者:中里介山
は違って「芸術品」だからとか、芸術になっているとかいないとかそういうことに相当の有識者までがおそれをなしているのであるが、どうしてもこれは一つ「芸術とは何ぞや」....
人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
ものであることが、わかるであろう。この問題について私がペテルスブルグで話し合った有識者はすべて、この施設がかかる結果を驚くべき程度に産出していることに、同意した....
学問の独立」より 著者:福沢諭吉
学校を、本省より分離して一旦帝室の御有《ぎょゆう》となし、さらにこれを民間の有志有識者に附与して、共同私有私立学校の体《てい》をなさしめ、帝室より一時巨額の金円....
真の愛国心」より 著者:新渡戸稲造
》に感服した。事は日本に関することであるから、必らずや我国語に翻訳せられ、または有識者の間には原詩が大に広まれるものと思い、これを友人間に質《ただ》したが、更に....
「特殊部落研究号」発行の辞」より 著者:喜田貞吉
資料の蒐集に留意し、またしばしば部落内に出入して、彼らの生活の現状を目睹し、その有識者と談話を交換するに及んで、一般社会のこれに関する観察の誤れる者少からざるを....