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服務
「服務〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
服務の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「未帰還の友に」より 著者:太宰治
という言葉が、懲役《ちょうえき》にでも服しているような陰惨な感じがして、これは「
服務中」の間違いではなかろうかと思って、ひとに尋ねてみたが、やはりそれは「服役」....
「あそび」より 著者:森鴎外
出来ないと云ってあったっけ。あれを見たかね。」 「見た。風俗を壊乱する芸術と官吏
服務規則とは調和の出来ようがないと云うのだろう。」 「なるほど、風俗壊乱というよ....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
な態度は許せないことだろう。では欠席するかというと教授会を勝手に休むことは官吏の
服務上之亦許されないことだ。 博士というものが学術優等で且つその上に品行まで方....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
吏道の折角の第一義が判らぬ。 内相は他の機会に云っている、「吏道というのは官吏
服務規律を遵守すれば良いわけだ」云々と。つまり変に尤もらしい口吻をかりずに卒直に....
「宝島」より 著者:佐々木直次郎
役に就いておられたことがあったと思いますがな! もしフォンテノイでもそういう風に
服務しておられたのでしたら、寝床に入っておられた方がよかったでしょうよ。」 医....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
間の労働が農業からそらされることはほとんどない。支那軍の兵士ですら、短期間の衛兵
服務と訓練その他時折の任務の時の外は、大抵農業に従事する。生活資料の分量は、また....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
であり、また時には費用がかかるので、非常に境遇のよいわけはないものは、十年という
服務期が切れるまで、一般に結婚のことを考えるのを思い止《とどま》ったのである。そ....
「魔都」より 著者:久生十蘭
淡に遮り、
「差出がましい口をききなさるな。私は警視庁に勤務する官吏だから、官吏
服務規律にある通り、どこまでも訓令に従わねばなりません。私の受けた訓令というのは....
「回想録」より 著者:高村光太郎
それまでは例の闕腋である。先生もきちんと時間までに登校し、一定の時間に帰る。官吏
服務規定など見せられて、官吏は学校以外で私の仕事をしてはいけないということが書い....
「美術学校時代」より 著者:高村光太郎
週間に二三度くらい出てきた先生も毎日来なければならぬように喧ましくなり、総て官吏
服務規則に拠って勤めることになった。 親父がその話を聴いて帰り、何んでも官吏と....
「城」より 著者:カフカフランツ
、そうなるとこの目的のために自分の夜を犠牲にしなければならない。というのは、彼の
服務計画には村へ出かける時間なんか予定されていないのだ。こんなことをいい聞かされ....
「三国志」より 著者:吉川英治
やがて許都へのぼった。 許都へ来ては、諸将は各※の営寨にわかれ帰って、平常の
服務につき、関羽は、洛内に一館をもらって、二夫人をそこへ住まわせた。 一館の第....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
して作戦に従事したこともあり、イタリア軍司令官に任ぜらるる前は公安委員会作戦部に
服務してイタリアに於ける作戦計画を立案した事がある。 ナポレオンの立案せる計画....