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服者
「服者〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
服者の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
さえ薄かった科学への興味はほとんど全く消滅した。それでローマ帝国の滅亡した際に征
服者たるゲルマン民族の科学的興味を啓発するような成果の少なかったことは怪しむに足....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
ても、機関銃には叶う筈が無かった。彼等は、静かに手をあげた。 「オイ狼」大尉は降
服者の前に立った。「いよいよお気の毒な運命になったネ。ところで戸波博士を渡して貰....
「出家とその弟子」より 著者:倉田百三
んでいるのは人間のようだ。 顔蔽いせる者 彼は全列を率いている。 人間 あれは征
服者だ。 顔蔽いせる者 そして哀れなもののなかの最も哀れなものだ。 人間 あ、馬....
「征服の事実」より 著者:大杉栄
ある。他の種族よりも優れた武器と戦略的才能とを持っている一種族が、勝利を占めて征
服者となる。そして他の種族は被征
服者の地位に落ちる。 この征服によって、まった....
「生の拡充」より 著者:大杉栄
生の拡充の障礙となった。すなわち誤れる方法の闘争と利用との結果、同じ人類の間に征
服者と被征
服者との両極を生じた。このことはすでに「征服の事実」の中に詳論した。 ....
「白峰山脈縦断記」より 著者:小島烏水
那山もその脈の南に当って、雄大に聳えている。 もう「こっちのものだ」という、征
服者の思いが、人々の胸に湧く、今までのように、悄気た顔はどこにもない、油紙は人夫....
「地球要塞」より 著者:海野十三
何だ。約束とは、対等の位置の者に対していうべきだ。今、われは勝利者だ。貴官は、降
服者だ。それを忘れてどうするのか” 「うむ――」 “貴官が「わが艦隊をこれ以上傷....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
なお芳しい、一種の馥郁たる香気を帯びていることであった。アレキサンダーは、若い征
服者によくありがちなことであるが、この美しい異国の女をひと目見るとたちまちに恋に....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
し遂げた、引き上げ時にですね、季節風の猛雨くらいあるほうが、劇的でいいですよ。征
服者折竹の風貌いよいよ颯爽となり……映画班も悦ぶし、われわれも助かる」 「ハッハ....
「貞操問答」より 著者:菊池寛
した店ですわね。私が見覚えのある装飾品だって、三、四点あるんですもの……」と、征
服者のように笑いながら、「新子さん、貴女、お腹ン中で、私のウカツさを笑ってらしっ....
「俊寛」より 著者:倉田百三
かったのです。 康頼 いつもは私の車の先払いの声にもふるえあがった青侍が、急に征
服者のように傲慢な態度をもってのぞみだした。彼らと車を同じくすることだけでも堪え....
「天を怖れよ」より 著者:小川未明
て、また気候の変化したる幾万年の後に至るも果して、今日の如く、人類がこの地球の征
服者であると誰が確信するものがありましょうか。適者生存は、犯し難い真理であります....
「特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
に卑しいとか、穢ないとかいう訳ではありません。当初賤民の起った時には、或いは被征
服者とか、被掠奪者とかいう者であったでありましょうが、それも民族の別からではない....
「旃陀羅考」より 著者:喜田貞吉
するのみならず、また実にその民族を異にするものであって、インドにおける太古の被征
服者の子孫等が、気の毒にもこの境遇に堕されたものであったに相違ない。 しかるに....
「ベートーヴェンの生涯」より 著者:片山敏彦
二つの要素の間の闘い、広大な二元である*き呻く。けれどもこの二人の敵対者らは、征
服者と被征
服者とは、共に同様に高貴である。そして、これこそ重要な点である。両方の....