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朔
「朔〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
朔の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「煙管」より 著者:芥川竜之介
、勿論、金無垢の煙管《きせる》一本の費用くらいは、何でもない。が、賀節《がせつ》
朔望《さくぼう》二十八日の登城《とじょう》の度に、必ず、それを一本ずつ、坊主たち....
「忠義」より 著者:芥川竜之介
かは、なかったのであろう。
その年の八月一日、徳川幕府では、所謂《いわゆる》八
朔《はっさく》の儀式を行う日に、修理は病後初めての出仕《しゅっし》をした。そうし....
「籠釣瓶」より 著者:岡本綺堂
だとわしらも喜んでいたんだが、なあに、やっぱり駄目なことさ。おまけに今年の秋は八
朔《はっさく》と二百｜十日《とおか》と二度つづいた大暴《おおあ》れで田も畑もめち....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
らしかった。 三 八月の晦日《みそか》から俄かに秋風が立って、明くる九月の
朔日《ついたち》も涼しかった。 「さすがに暦《こよみ》は争われねえ。これでコロリ....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
者たちに云い聞かせた。信者たちももう疑う余地はないので、善昌と相談の上で、七月の
朔日から盂蘭盆の十五日まで半月の間、弁天堂で大護摩を焚くことになった。護摩料や燈....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
か逃げて行ってしまいました」 李生の罪 唐の貞元年中に、李生という者が河
朔のあいだに住んでいた。少しく力量がある上に、侠客肌の男であるので、常に軽薄少年....
「青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
ら、そのつもりで聴いてくれたまえ。僕の友だちの赤座という男の話だ。 赤座は名を
朔郎といって、僕と同時に学校を出た男だ。卒業の後は東京で働くつもりであったが、卒....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
第十の男は語る。 「わたくしは金・元を割り当てられました。御承知の通り、金は
朔北の女真族から起って中国に侵入し、江北に帝と称すること百余年に及んだのですから....
「草迷宮」より 著者:泉鏡花
山の草に生える。で、餓鬼が突刺される。その供養のために、毎年六月の一日は、氷室の
朔日と云って、少い娘が娘同士、自分で小鍋立ての飯ごとをして、客にも呼ばれ、呼びも....
「化銀杏」より 著者:泉鏡花
ちゃん、まだその前にね、旦那がさ、東京へ行って三月めから、毎月々々一枚ずつ、月の
朔日にはきっと写真を写してね、欠かさず私に送って寄来すんだよ。まあ、御深切様じゃ....
「虎」より 著者:岡本綺堂
「大きい鯨ですか。」 「今度のは児鯨で余り大きくない。五十二年前の寛政十年五月｜
朔日に、やはり品川沖に大きい鯨があらわれた。これは生きて泳いでいたのを、土地の漁....
「鼠」より 著者:岡本綺堂
のすがたは大抵想像されるであろう。 蜀山人がここを過ぎたのは、享和二年の四月｜
朔日であるが、この物語はその翌年の三月二十七日に始まると記憶しておいてもらいたい....
「妖怪学」より 著者:井上円了
下へ「田」の字を書きおけばやむという。 （一四）風を引かざる呪術 毎月｜
朔日の朝、梅干しを一つ茶に入れて食い、そのたねを口より紙の中に吐き出して、風のあ....
「迷信解」より 著者:井上円了
、先負、仏滅、大安、赤口とて、暦書の上に掲げてあり、その繰り方は正月ならば先勝を
朔日とし、友引を二日、先負を三日として、次第に繰りて吉凶を判断することに定めてあ....
「九月四日」より 著者:岡本綺堂
久しぶりで麹町元園町の旧宅地附近へ行って見た。九月四日、この
朔日には震災一週年の握り飯を食わされたので、きょうは他の用達しを兼ねてその焼跡を....