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望気
「望気〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
望気の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「土曜夫人」より 著者:織田作之助
何の情熱もなさそうな表情を見ていると、露子は、五十万円も出させるのは無理かなと失
望気味でもあった。 しかし、失望していたのは、貴子の方だ。自分の若さを金に換算....
「浮雲」より 著者:二葉亭四迷
」 「二三人」 山口は俄に口を鉗《つぐ》んで何か黙考していたが、やがてスコシ絶
望気味《やけぎみ》で、 「復職する者が有ッても僕じゃ無い、僕はいかん、課長に憎ま....
「方子と末起」より 著者:小栗虫太郎
れが母への追憶だけとすれば、詰まるところは何事でもないわけだ。それから、末起が失
望気味ながらページをくるとまたはじまった。 今度は梳き手がひとり背後にいて、荒....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
石屋瓦壁の櫛比せるありて、その勝景は、けだし南球中に傑出せるものならん。 南阿暁
望気何濠、喜望峰頭残月高、船入。 (阿南部のあかつきにケープタウンを望めばまこと....