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朝儀
「朝儀〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
朝儀の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「寒山拾得」より 著者:森鴎外
当をつけて二人のそばへ進み寄った。そして袖を掻き合わせてうやうやしく礼をして、「
朝儀大夫、使持節、台州の主簿、上柱国、賜緋魚袋、閭|丘胤と申すものでございます」....
「堕落論」より 著者:坂口安吾
ける。彼等は本能的な実質主義者であり、自分の一生が愉しければ良かったし、そのくせ
朝儀を盛大にして天皇を拝賀する奇妙な形式が大好きで、満足していた。天皇を拝むこと....
「穀神としての牛に関する民俗」より 著者:中山太郎
国でも牛を大地の象徴とし、これを穀神として崇拝した例は段々と存しているが、それが
朝儀として行われ、かつ最も有名なのは土牛《どぎゅう》の行事である。そして、この事....
「三国志」より 著者:吉川英治
がゆるしていたのは、ただただ互いに漢朝の旧臣たり、また、年久しき帝の御悩みやら、
朝儀の御式微を相嘆いて、いつかはこの浅ましき世を建て直し、ふたたび回天の日を仰ぎ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
行列の儀式 前々の臨幸と事替つて 百司の守衛 すべて厳重を極めたり つまりは、
朝儀にしてまた軍国的でもあったことか。とにかく万歳の声|沸くばかりなうちに、還幸....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
統して 朝恩にほこりし月卿雲客 さしたる事もなきに 武具もたしなみ 弓馬を好みて
朝儀、道に違ひ 礼法、則に背きしなど いつかは かかる不思議の 出来るべき前表な....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
くない所の、実城院へ移された。 で、おそらくは、ようやく、ここに皇居の粧いやら
朝儀のかたちなどもととのいかけていた頃であったろう。 金ヶ崎落城の悲報が入った....