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「朝参〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

朝参の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
しょうと存じまして」 さ「おや、お村があなたの所に、そんなら案じやしませんが、朝参りに平常《ふだん》の姿《なり》で出ました切《ぎ》り帰りませんから、方々探して....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
いと思うたことはござりませなんだよ。まえの晩にちゃんと錠をおろしておいたとおり、朝参りましたときも錠がおりてござりましたゆえ、あけて中を改めましたら、三千両だけ....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
、三月は三日と、だんなもご存じのように月の並びの日ゃこの三年来、欠かさず観音様へ朝参りに行きますんでね。けさも夜中起きして白々ごろに雷門の前まで行くてえと、いき....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
作りの男がその群れをはなれて、ばたばた駈けて来た。 「親分、どこへ」 「観音様へ朝参りに行った」 「ちょうど好いとこでした。今ここに変なことが持ち上がってね」 ....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
しています。九太夫さんたちと半蔵さまとは、てんで頭が違います。諸大名は京都の方へ朝参するのが本筋だ、そういうことは旧い宿場のものは考えないんです。」 「だんだん....
蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
ことであろう。ところが氏郷は平然として答えた。誠に御懇志かたじけのうこそ候え、明朝参りて御礼を申そうず、というのであった。 イヤ驚いたのは家来達であった。政宗....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
いでになって、琵琶の盲目とお聞きになれば直ぐにわかりますから」 「それでは明日の朝参りましょう」 「どうぞおいで下さいまし。失礼でございますが、あなたのお家は、....
地獄の使者」より 著者:海野十三
ち振った。 「どうして気がついたか、話してみなさい」 「ええ、ええとそれは……今朝参りまして、庭に出ました。すると旦那様の御居間に電灯が点いています上に、窓の硝....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
陣のお通夜の間に入り込んで、数多《あまた》の群衆の中へ割込みました。 ほどなく朝参りの団体も押しかけて来る。善光寺の内外は人で満たされる。 道庵は、お通夜と....
今戸心中」より 著者:広津柳浪
ない。お熊は何か心願の筋があるとやらにて、二三の花魁の代参を兼ね、浅草の観世音へ朝参りに行ッてしまッた。善吉のてれ加減、わずかに溜息《ためいき》をつき得るのみで....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
地は不明だった。 彼は十四、五歳のころ、ディーネルとたいへん親しかった(第二巻朝参照)。恋愛に先立つものでしかも恋愛をすでに含んでいる幼き友情を、彼はディーネ....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
……。」 彼は初めて会った日とほとんど同じくらいに心を躍《おど》らして(第二巻朝参照)、彼女のそばに駆け寄った。彼女は一人の紳士といっしょだった。背が高く、で....
大鵬のゆくえ」より 著者:国枝史郎
ちだ。時には賊に振る舞ってもよかろう。……もう夜明けに間もあるまい。見舞いには早朝参るとしよう」 三百石の知行取り、本所割下水に邸を持った、旗本の藪紋太郎は酷....
すみだ川」より 著者:永井荷風
《てぬぐい》のかげにもう何となく冷《つめた》いように思われた。それにもかかわらず朝参りの男女は本堂の階段を上《のぼ》る前にいずれも手を洗うためにと立止まる。その....