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朝妻
「朝妻〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
朝妻の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「野分」より 著者:夏目漱石
ざ》したり、翳さなかったり、何でもしきりに身振《しな》をしている。半紙に墨黒々と
朝妻船《あさづまぶね》とかいて貼《は》り出してあるから、おおかた
朝妻船と云うもの....
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
灯が、襞の処だけを暗くした。 と月子の声がした。 「昔々近江の国、琵琶湖の岸の
朝妻に、白拍子が住んでおりました。『おぼつかな伊吹おろしの風さきに
朝妻船のあひや....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
形跡の歌も見つかるのである。 ○ 子等が名に懸けのよろしき
朝妻の片山ぎしに霞たなびく 〔巻十・一八一八〕 柿本人麿歌集 人麿歌集出。
朝妻....
「或る日」より 著者:宮本百合子
出来なかった。その上、はずみが悪いと云うのは全くああ云うのであろう。 彼は、今
朝妻が平常より言葉少く確に沈んで見えるのに気が付いていた。彼は自分の不快の為に彼....