朝日影[語句情報] » 朝日影

「朝日影〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

朝日影の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
薤露行」より 著者:夏目漱石
※《ひ》く筋の、一縷《いちる》の糸となって烟《けむり》に入るは、立ち上《のぼ》る朝日影に蹄《ひづめ》の塵《ちり》を揚げて、けさアーサーが円卓の騎士と共に北の方《....
」より 著者:徳田秋声
で独り寝ているのだということが頭脳にはっきりして来た。見ると部屋にはしらしらした朝日影がさし込んでいた。外は今日も暑い日が照りはじめているらしい。路次のなかの水....
浮雲」より 著者:二葉亭四迷
ぬ夢を驚かされて、文三が狼狽《うろたえ》た顔を振揚げて向うを見れば、はや障子には朝日影が斜めに射《さ》している。「ヤレ寐過《ねすご》したか……」と思う間もなく引....
春昼」より 著者:泉鏡花
玉楼金殿を空想して、鳳凰の舞う竜の宮居に、牡丹に遊ぶ麒麟を見ながら、獅子王の座に朝日影さす、桜の花を衾として、明月の如き真珠を枕に、勿体なや、御添臥を夢見るかも....
夜叉ヶ池」より 著者:泉鏡花
、柱に縋って屹と鐘を―― 諸神、諸仏は知らぬ事、天の御罰を蒙っても、白雪の身よ、朝日影に、情の水に溶くるは嬉しい。五体は粉に砕けようと、八裂にされようと、恋しい....
ワンダ・ブック――少年・少女のために――」より 著者:ホーソーンナサニエル
、湖は少しの波も立てないで静まり返っていました。それから、風が少し出て来て、水を朝日影に踊らせ、光らせ、かがやかして、さらさらと快い音を立てて、こちらの岸にぶっ....