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朝晴
「朝晴〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
朝晴の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「高野聖」より 著者:泉鏡花
ぐらいには発《た》って来たので、涼しい内に六里ばかり、その茶屋までのしたのじゃが
朝晴でじりじり暑いわ。
慾張《よくばり》抜いて大急ぎで歩いたから咽《のど》が渇....
「ゼーロン」より 著者:牧野信一
も》いを及ぼすと夥しい危惧の念に打たれずには居られなかった。折も折、夜来の雨が今
朝晴れて、あたりの風景は水々しいきらびやかさに満ち溢れ、さんらんたる陽《ひかり》....
「縮図」より 著者:徳田秋声
……。」 「お前は金使いが荒いね。」 若林は不機嫌そうに言ったが、お神はあの翌
朝晴子が親の家へ行ったことを、春よしのお神から聞いていたので、じきに察しがつき、....
「青年」より 著者:森鴎外
* * 純一が夜上野の山を歩いた翌日は、十二月二十二日であった。
朝晴れていた空が、午後は薄曇になっている。読みさした雑誌を置いて、純一は締めた障....
「怨霊借用」より 著者:泉鏡花
な小砂利の上に、巌の根に留まって、きらきら水が光って、もし、小雨のようにさします
朝晴の日の影に、あたりの小砂利は五色に見えます。これは、その簪の橘が蘂に抱きまし....
「燕と王子」より 著者:有島武郎
が、来年はきっとたくさんのお話を持って参りますから」 と燕は泣く泣く南の方へと
朝晴れの空を急ぎました。このまめまめしい心よしの友だちがあたたかい南国へ羽をのし....
「日記」より 著者:宮本百合子
十六日(日曜)晴 朝正直さんが、サトルの結果をききに来る。 四月十七日(月曜)
朝晴 夕雨 雷電 なるたけ早くたけをさんを迎えに行かなければならない。それでも....
「三国志」より 著者:吉川英治
彼は、身支度して、早くも帳裡から出て行った。馬をひけ、と侍臣へ命じる。小禽は
朝晴を歌っていた。けれど玄徳の面は決して今朝の空のようではない。 関羽、張飛な....