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「朝来〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

朝来の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
恩を返す話」より 著者:菊池寛
へ急いだ。 惣八郎は手に立ちそうな相手を選んでは、薙《な》ぎ倒した。甚兵衛は、朝来《ちょうらい》惣八郎の手柄を見て歩いた。時々は、彼もまた自ら戦いたい欲望に駆....
幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
為った。叔父は此の前日に数名の下部《しもべ》を引き連れて此の家へ来、松谷秀子も今朝来たと云うことで二人とも非常な好い機嫌である、来客も中々多く、後から後からと遣....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
合っている。第三次世界大戦は、人類の滅亡を意味するであろう」 十一月十四日 ◯朝来より血痰ありしが、夜に入りて少々念入りに赤き血を吐く。 十一月十八日 ◯徹....
恭三の父」より 著者:加能作次郎
た。恭三の家とは非常に懇意にして居たので、此処を宿にして毎日荷物を預けて置いて、朝来てはそれを担って売り歩いた。今度七尾へ養子に行ったのについて長々厄介になった....
賤ヶ岳合戦」より 著者:菊池寛
あるから、今後は秀吉に従い、幼君守立ての為に力を致される様に」と云った。利家は、朝来、食もとらない勝家の為、湯漬を出し、酒を勧めて慰めた。夕暮になって、乗換の新....
武装せる市街」より 著者:黒島伝治
「うむむ。」 内川は唸った。 「どれっくらいですかな? その数量は?」 今朝来たばかりの封書の口を引っぺがしてぬすみ見した。ぬすみ見して、その数量をも知っ....
支倉事件」より 著者:甲賀三郎
である」 神戸牧師はきっと支倉の顔に眼を注ぎながら諄々として説いた。 「君は今朝来僕に合す顔がないと心配しているそうだが、決してそんなことはない。聞けば君は愈....
春昼」より 著者:泉鏡花
、東京から俳優が来る、村のものの茶番がある、餅を撒く、昨夜も夜通し騒いでいて、今朝来がけの人通りも、よけて通るばかりであったに、はたと忘れていたらしい。 「まっ....
」より 著者:海野十三
丁度、二度目の櫓が建って七日目のこと、四郎がジリジリと待ったほどの甲斐があって、朝来からの猛烈な温気が、水銀柱を見る見る三十四度にあげ、午後三時というのに、早く....
琵琶伝」より 著者:泉鏡花
ども、児として幼少より養育されて、母とも思う叔母に会して、永き離別を惜まんため、朝来ここに来りおり、聞くこともはた謂うことも、永き夏の日に尽きざるに、帰営の時刻....
光り合ういのち」より 著者:倉田百三
は確かだ…… そんなことを色々とくり返して暁を迎えてしまった。 来るにしても朝来るような事はないと思っても、心配で朝から千光寺へ行って見た。だが彼女は来なか....
西航日録」より 著者:井上円了
節まさに五月中旬に入らんとするに、当地の気候なお寒く、夜中は寒暖計零度に下降し、朝来街上に結氷を見る。昼間も北風ときどき寒を送りきたり、日本の三月上旬ごろの気候....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
航中は涼風入り来たり、かえって暑さをしのぐにやすし。 十八日、炎晴。穏波軽風、朝来ときどき小巒州の波間に隠映するあり。午時太陽を仰ぐに、頂天よりやや北方にある....
俗法師考」より 著者:喜田貞吉
多」とも書いてない。 同国 同郡市場村大字幾地字算所縄手(「山荘太夫考」) 但馬朝来郡与布土村大字迫間字産所(同上) 伯耆 東伯郡に一ヶ所、西伯郡に一ヶ所、今も....
秋の鬼怒沼 」より 著者:木暮理太郎
、ドッと燃え抜けて落ちてしまったのは、滑稽でもあり又運がよくもあった。 十二日。朝来霧深し。午前八時二十七分出発。二十分にして尾根上。左に菅沼を瞰下す。十時二十....