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「朝権〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

朝権の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「平家物語」ぬきほ(言文一致訳)」より 著者:作者不詳
。 義王 昔は源平の両家が朝廷に仕えて居て、みいつにもしたがわないで朝権を軽んずる者があればおたがいにいましめ合って居たので代のみだれもなかったけれ....
娘煙術師」より 著者:国枝史郎
兵学を論ずるにあたっては、諸国の城地を引例して、攻取の策を示したりした。すなわち朝権の衰微を憤り、尊王の精神を鼓吹して事を挙げようと企てたのであった。しかるにこ....
赤坂城の謀略」より 著者:国枝史郎
騎志を合わせ、決死を以て当手に向わば、当手の兵大半は討たれるであろう。関東討伐、朝権恢復、この戦を以て決しはせぬ。行末遥の戦に多からぬ味方を失うては、取り返しな....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
けを与えているが、もっと根本的な重大事は、武家といわれる身分のものが、政治権力を朝権の外にうち立てたということであって、その武家が次々に入れかわるごとに、その力....
三国志」より 著者:吉川英治
へ向って伝えた。 「――王法に親なし、諸将はただよく職分に尽せ。いま魏の曹操は、朝権を奪って、その罪のはなはだしさ、かの董卓にもこえるものがある。内には、天子を....
私本太平記」より 著者:吉川英治
いふうだった。――天も照覧あれ、自分の本心はこうである。にもかかわらず、あくまで朝権をかさくびを締めてくる。坐して待てば死あるのみ。足利一門は地上から消滅する。....
随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
廷策に、大きな忿懣を抱いていたことである。 紫衣褫奪事件にひそむ幕府の真意は、朝権を否定して、あらゆる政治的威力を、己が掌中に壟断せんとするに在った。沢庵の流....