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「朝湯〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

朝湯の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
や、先生、こりゃとんだところでお眼にかかりますな。どうも曲亭《きょくてい》先生が朝湯にお出でになろうなんぞとは手前夢にも思いませんでした。」 老人は、突然こう....
或る女」より 著者:有島武郎
止《ていし》する所のないいずこかへ手をつないで迷い込んで行った。 ある朝葉子は朝湯を使ってから、例の六畳で鏡台に向かったが一日一日に変わって行くような自分の顔....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
ませんでした」と、かれは朝の寒さにふるえながら云った。 「御苦労、御苦労。さあ、朝湯へでも飛び込んでおよいで来い」と、半七は幾らかの銭をやった。 「今夜も張り込....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
であった。女の幽霊の正体は容易に判らなかった。 十二月十六日の朝である。半七が朝湯から帰ってくると、河内屋の番頭の忠三郎が待っていた。 「やあ、番頭さん。お早....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
《こいき》な女房が云った。 「むむ。初午《はつうま》も二の午も大あたりだ。おれも朝湯の帰りに覗いて来たが、朝からお稲荷さまは大繁昌だ」と、三十二、三の亭主が答え....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
きをしている。それがわかったので、わたくしは子分の松吉に云いつけて、富蔵が近所の朝湯に行って帰る途中を引き挙げさせてしまいました。お徳の白状もあるのですから、す....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
半七老人を訪問すると、老人は近所の銭湯から帰って来たところであった。その頃はまだ朝湯の流行っている時代で、半七老人は毎朝六時を合図に手拭をさげて出ると聞いていた....
婦系図」より 著者:泉鏡花
う目色で、 「誰が見ても……」と、ぐっと落着く。 「弱った。」と頭を圧える。 「朝湯々々、」と莞爾笑う。 「軍師なるかな、諸葛孔明。」といい棄てに、ばたばたどん....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
。こんな殺風景なことをする程ならば、いっそ桃湯同様に廃止した方がよさそうである。朝湯は江戸以来の名物で、東京の人間は朝湯のない土地には住めないなどと威張ったもの....
売色鴨南蛮」より 著者:泉鏡花
引摺るように、どしどしする。――ああ、無理はない、脚気がある。夜あかしはしても、朝湯には行けないのである。 「可厭ですことねえ。」 と、婀娜な目で、襖際から覗....
怨霊借用」より 著者:泉鏡花
、欣七郎がそう云った。 そう言った笑顔に。――自分が引添うているようで、現在、朝湯の前でも乳のほてり、胸のときめきを幹でおさえて、手を遠見に翳すと、出端のあし....
河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
のは、冷い寝汗で。……私はハッと目が覚めました。」 「翌朝|思のほか寝過ごして、朝湯で少しはっきりして、朝飯を取ります頃は、からりと上天気。もう十時頃で、田舎は....
三枚続」より 著者:泉鏡花
仁大凹み。 こっちあぐッと溜飲が下って、おさらばを極めてフイとなって、ざっぷり朝湯を浴びた気さ、我ながら男振を上げて、や、どんなもんだい。 人形町|居廻から....
風呂を買うまで」より 著者:岡本綺堂
わたしは入浴が好きで、大正八年の秋以来あさ湯の廃止されたのを悲しんでいる一人である。浅草|千束町辺の湯屋では依然として朝湯を焚くという話をきいて、山の手から遠くそれを羨んでいたのであるが、そこも震災....
秋の修善寺」より 著者:岡本綺堂
ぶ浴びるなどは、遠つ昔の上臈の手前、いささか恐れ多き次第だとも思った。おいおいに朝湯の客が這入って来て、「好い天気になって結構です」と口々にいう。なにさま外は晴....