朝熊山[語句情報] » 朝熊山

「朝熊山〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

朝熊山の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
田舎教師」より 著者:田山花袋
る銭を網で受ける話や、あいの山で昔女がへらで銭を受けとめた話などをして聞かせた。朝熊山の眺望、ことに全渓みな梅で白いという月ヶ瀬の話などが清三のあくがれやすい心....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
はどこへ行くのでしょうね」 お玉は黙って、烏の過ぎ行く方をながめていたが、 「朝熊山《あさまやま》の方に巣があるのでしょうよ」 「鳥は古巣へ帰れども……お玉さ....
植物知識」より 著者:牧野富太郎
ケリンドウなどは著名な種類である。右のアサマリンドウは、伊勢《いせ》〔三重県〕の朝熊山《あさまやま》にあるから名づけたものだが、また土佐《とさ》〔高知県〕の横倉....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
氏は、生活苦のはて、一家心中をこころにきめた日、たまたま、その日の夕刊に、武蔵が朝熊山をのぼる一章を読み、死をおもいとどまったのでしたと、後に朝日のT学芸部長を....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
くと、窓から真っ直に、外宮内宮の神林が展けている。その上に前山、すこし東に方って朝熊山が見え、それを繋ぐ山と山との肩の間から、群山を睥睨するように、突兀として、....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
がら、ブウブウ風圧をかけている。しばらく動かず。外套の襟に首をすくめながら夜空の朝熊山を見て佇む。十余年前、武蔵を書いていたころ、登ったことのある山だ。平家との....