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朝礼
「朝礼〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
朝礼の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「人間失格」より 著者:太宰治
分に選んでくれたのでした。自分は、その家にあずけられ、何せ学校のすぐ近くなので、
朝礼の鐘の鳴るのを聞いてから、走って登校するというような、かなり怠惰な中学生でし....
「海流」より 著者:宮本百合子
屋を歩いているのであった。 二 構内にある礼拝堂から、日曜日の
朝礼を知らせる鐘の音が響いて来た。風がつよいと見えて鐘は余韻なく遠くに聞える。宏....
「屁」より 著者:新美南吉
の写生をしていた。小使室のまど下に腰をおろして、学校のげんかんと、空色にぬられた
朝礼台と、そのむこうのけしのさいているたんざく型の花だんと、ずうっと遠景にこちら....
「泣虫小僧」より 著者:林芙美子
度、校庭では始業の鐘が、ガランガランと涼しく鳴り始めている。 二十
朝礼の体操も終って、校長先生の訓話が始まる頃、葉のまばらになった校庭の桜の梢に、....
「白い壁」より 著者:本庄陸男
かも楯の両面のごとく教育上の新施設を器用に取り入れること――。校長は生徒を集める
朝礼には決ってそれを訓諭した。 「皆さん、皆さんは先生の言いつけをまことによく守....
「灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
らだ。そうして、しんとした教室へ鞄を置くと一段と高いところにある運動場へのぼり、
朝礼台に寐そべって、街をみおろした。つまりそれは健康な習慣であったのだ。私は、強....
「南島譚」より 著者:中島敦
南洋群島島民のための初等学校を公学校というが、或る島の公学校を参観した時のこと、丁度
朝礼で新任の一教師の紹介が行われている所にぶつかった。其《そ》の新しい先生はまだ....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
。 町に出て行くのは、次郎もみんなといっしょだった。その日、みんなは、いつもの
朝礼の時間に学校にあつまり、全校児童のまえで、校長先生からの激励の辞をうけ、万歳....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
トは二美人と仲よくなったあげくニセモノを天皇にさしあげて自分は二美人とたわむれて
朝礼も怠ったから、日本武尊に命じて兄に
朝礼するよう忠告せよとつかわされた。日本武....
「地上」より 著者:島田清次郎
がはじめての瞳ではなかった。それは平一郎がまだ小学校の六年生の時であった。毎朝の
朝礼式の行なわれる控室の正面に前年度の卒業生が一丈余りも丈のある大鏡を寄付してい....
「日本上古の硬外交」より 著者:国枝史郎
ス性とによって、日本的純粋の高度文化を築上げ、既に官位十二階、憲法十七条を定め、
朝礼を改正し、暦日を採用し、四天王寺、法隆寺等の世界的優秀の寺院をも建立し、儒教....
「私の先生」より 著者:林芙美子
やらしていた。 森要人先生は、その女学校でもたいした重要なひとでもないらしく、
朝礼の時間でも、庭の隅《すみ》に呆んやり立っていられた。課外に、森先生に漢文をな....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
を、死者と語り合ってでもいるかのように、ひとり床几にかけていた。 だが、一同の
朝礼をうけて、朝の光の中へ立ち出ると、彼はいつもの尊氏だった。いや一ぱいな威と光....