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朝稽古
「朝稽古〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
朝稽古の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
洗う。腰膚ぬいで冷水|摩擦をやる。日露戦争の余炎がまださめぬ頃で、面籠手かついで
朝稽古から帰って来る村の若者が「冷たいでしょう」と挨拶することもあった。摩擦を終....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
は五時かおそくも六時前には起きていた。 夏など、みんなが目ざめる前に、三味線の
朝稽古をすまして来ようと、夜の白々《しらしら》あけに、縁の戸を一枚はずして庭へ出....
「ピストルの使い方」より 著者:泉鏡花
京で修行をしている伜めが、十四五で、この土地に居ますうち、このさきの英語の塾へ、
朝稽古に通いました。夏は三時|起、冬は四時起。その夏の三時起に、眠り眠りここを歩....
「小説のタネ」より 著者:吉川英治
うと、塀を隔てたその湯泉屋敷で弓弦が聞こえる。かなり長い間、ピシッピシッと盛んな
朝稽古の弓鳴りが聞え、それが止むと、やがて今度は、音吐朗々と経書を読む声がするん....
「大岡越前」より 著者:吉川英治
いた。 年暮も十四日と迫っていたが、この雪に、世間の朝はひっそりして、どこかで
朝稽古の三味線の音さえする。 市十郎は、夢うつつに、糸の遠音を、寝床の中で聞い....