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「朝立ち〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

朝立ちの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
東海道五十三次」より 著者:岡本かの子
を踏み出したのが病みつきであった。それから、家に腰が落着かなくなった。ここの宿を朝立ちして、晩はあの宿に着こう。その間の孤独で動いて行く気持、前に発《た》った宿....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
もあろうほどに、あしたの朝は寝坊するというておりますでの、あなたも悠々と眠って、朝立ちには、暖かい御飯など食べて行きなされ」 といってくれる。 「は。……どう....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
出て行った。旅を朝立つものと決めているのは、普通の旅行者のことであって、沢庵には朝立ちも夕立ちもさしたる問題ではないらしい。今もすでに、陽脚は西にうすずいて、往....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
りはしない。 上方から来た者が、もっとも弱るのは、旅舎の不便で、一例をいえば、朝立ちの際に、弁当ひとつ拵えさせても、餅を笹の葉で巻いた物とか、飯をいきなり柏の....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
「イヤ大丈夫。実は小諸の立場で念入りに聞いておいたことがある。ちょうど、きのうの朝立ちで、それらしい二人づれが、間違いなくこの街道へ折れたという問屋場の話であっ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
に、朝は早立ちを本則としていたが、とかく妃たちの身化粧なども手間どって、早いその朝立ちは容易でない。 さらには、千に近い人馬である。それがすべて腰糧まで身につ....