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朝立つ
「朝立つ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
朝立つの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
とにこ/\して、自分一人承知して帰ってしまいました。斯様な始末ですからお竹は翌
朝立つことが出来ません、既に頼んで置いた舁夫も何も断って、荷物も他所へ隠してしま....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
いは無駄足だったのですから。 ところで、二月二日に書いて下すった第三信、九日の
朝立つときに着いたというのは実に大出来です。昨年のうちに、やはりこの位の日数でつ....
「家なき子」より 著者:楠山正雄
言ってたのんだ。道は悪いし、森の中にはおおかみが出るといううわさもある。あしたの
朝立つことにしたほうがいい。 男は承知してくれた。そこで炉のすみにすわりこんで....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
の身とをくれぐれも館に託して、それから間もなく烏丸家の門を飄然と出て行った。旅を
朝立つものと決めているのは、普通の旅行者のことであって、沢庵には朝立ちも夕立ちも....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
に」 と、彼女も癇が起った。 こんなことをしている間に、もし別当の観音院を今
朝立つ筈の――武蔵が早くも来かかったら、不審に思われるにちがいない。この犬が、こ....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
、 「杉蔵。ひどいじゃないか」 追いついて来るなり、息を喘いていう。 「――今
朝立つ時誘ってくれるというで、天野村の口で待っていたに、何で黙って行っちまうだ」....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
「裏へ廻ると井戸がある。その側に小屋があるから、そこでゆっくり泊ってゆくがいい。
朝立つ時にゃちょっと俺たちの部屋へ声をかけて行きな、わらじ銭と午飯だけは餞別して....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
れたが、尊氏はなお、腰糧三百人分を道勝の手に託して、 「こよいは休み、ここは、明
朝立つ」 と、ふれさせた。 あくる朝、ここを立つさい、彼は篠村八幡宮へ佐伯ノ....