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「朝鮮牛〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

朝鮮牛の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
」より 著者:芥川竜之介
変《あいかわらず》人通りもほとんど見えなかった。しかし路《みち》ばたのある電柱に朝鮮牛《ちょうせんうし》が一匹|繋《つな》いであった。朝鮮牛は頸《くび》をさしの....
新版 放浪記」より 著者:林芙美子
さして、母が私を呼んだ。 「可哀そうだのう、むごかのう……」 窓の向うの空に、朝鮮牛がキリキリぶらさがっている。鰯雲《いわしぐも》がむくむくしている波止場の上....
身辺打明けの記」より 著者:宮本百合子
動物 好きなのは先ず犬、馬、牛――牛もミルク・カウェーもいいけれど、朝鮮牛も悪くないと思います。そのほか蛇や毛虫なぞにしても、たいして嫌いではありま....
この初冬」より 著者:宮本百合子
て来ないし、こちらに時間があるので歩き出したら、角の電柱のはずれから可愛い茶色の朝鮮牛が無邪気な鼻面をのぞけている。見れば、その牛車一杯に炭俵が積んで来てある。....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
台湾の兄さんも出京していられたそうです。 畜産の話、いろいろ面白く思いました。朝鮮牛をテーマにして特殊な勉強をして居る由。北海道というところは、その道の人が見....
放浪記(初出)」より 著者:林芙美子
ぶ。 「可哀そうだのう、むごかのう……。」 二十号大に区切った窓の風景の中に、朝鮮牛がキリキリぶらさがっている。鰯雲がむくむくしている波止場の上に、ドカンと突....
熊狩名人」より 著者:佐藤垢石
君と呼び、本年未だ四十五歳の壮者である。この野外撮影は、北海道から持ち来った羆と朝鮮牛とを格闘させて両者の猛撃振りを実演させるのであるから、万一羆が柵外へ跳り出....
望郷」より 著者:服部之総
とってさぞかし冬はつめたいだろうと思われるこのアメリカ型鼻輪は、いまでは鎌倉山の朝鮮牛もつけているので私はおぼえていたのである。一見腕輪そっくりで、はめてみると....