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期待外れ
「期待外れ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
期待外れの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
想する気持は、あまりいいものでない。さりながら実際に会うと、「なんだこれ位か」と
期待外れがするもの、そして慣れて行くものである。東京は広い。なかなか命中とか、焼....
「林檎」より 著者:豊島与志雄
多い、頬のふっくらとした、一寸可愛い子供だった。 元来子供を余り好かない私は、
期待外れの馬鹿馬鹿しい気持になったが、そのために眠気を取失ってしまって、仕方なし....
「香奠」より 著者:豊島与志雄
ませんでしょうか。」 私はふいにつき飛ばされたような気がしました。それは余りに
期待外れの言葉でした。で心を立て直すと、憤慨の調子で云ってやりました。 「香奠な....
「操守」より 著者:豊島与志雄
に、何か悲痛なものが動いてるようで、それも、愛とか恋とか云ったものではなく、ただ
期待外れの、心が宙に迷ってるらしく……。そしてじっと、彼女の顔を眺めてることが多....
「化生のもの」より 著者:豊島与志雄
は関係がなさそうだった。その腹部がいつまでもふくらんでこないので、知人たちは少し
期待外れがした。 知人たちといっても、三十五歳にもなる彼女の交際だから、男性が....
「二人町奴」より 著者:国枝史郎
込んで、無念流での岩石落とし、肩をはねよう一刀にカッ! と与左衛門は見張ったが、
期待外れて十三郎、飛び退って依然同じ構え、中段に付けて揺がない。 と、思ったも....
「決闘場」より 著者:岡本かの子
と一寸好奇心を起した。だが女達は相手にもならずに去って行った。なんでも無い人事の
期待外れは、変な風に彼女自身の内に返答を求めた。「相手が見付かったか?」と彼女の....