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「朦朧状態〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

朦朧状態の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
金魚撩乱」より 著者:岡本かの子
る渦の音を聞いて復一の孤独が一層批判の焦点を絞り縮めて来た。 復一は半醒半睡の朦朧状態で、仰向けに寝ていた。朦朧とした写真の乾板色の意識の板面に、真佐子の白い....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
ところでこのリュデスハイム譚は、別に引証されてはいないけれども、メールヒェンの『朦朧状態』を読むと、詩で唱われたオスワルドの喪神状態が、それには科学的に説明され....
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
脳髄』が今日まで、幽霊、妖怪、幻覚錯覚、精神異状、泣き中気、笑い中気、夢中遊行、朦朧状態なぞいうあらゆる超科学的、もしくは超説明的な怪現象を演出して、全世界の科....
木魂」より 著者:夢野久作
。けれども彼は別に驚きも悲しみもしなかった。おおかたそれは彼の意識が高熱のために朦朧状態に陥っていたせいであろう。ただ夢のように……。 ……そうかなあ……太郎....
智恵子の半生」より 著者:高村光太郎
が胃潰瘍で大学病院に入院、退院後十月十日に他界した。彼女は海岸で身体は丈夫になり朦朧状態は脱したが、脳の変調はむしろ進んだ。鳥と遊んだり、自身が鳥になったり、松....