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木人
「木人〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
木人の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「金魚撩乱」より 著者:岡本かの子
として異様に翻り、翻り、翻る。意志に礙って肉情はほとんどその方へ融通してしまった
木人のような復一はこれを見るとどうやらほんのり世の中にいろ気を感じ、珍らしく独り....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
れを蝋燭の火に照らし視た。さらに手箱のうちから一具の鋤鍬と、一頭の木牛と、一個の
木人とを取り出した。牛も人も六、七寸ぐらいの木彫り細工である。それらを竈の前に置....
「夜の靴」より 著者:横光利一
て行く私の靴音だけが頼りだった。谷間の雪が幹の切れ目からときどき白く見えていた。
木人夜穿靴去 石女暁冠帽帰 こつこつ鳴る靴音から指月禅師のそんな詩句が泥んで来....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
見知らぬ遠方に行くという念慮も、すっかり忘れてしまって、石女《うまずめ》も舞い、
木人も歌い、水入らずの極楽天地であります。 こうして、すべてが泰平の和楽に我を....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
、それは海に浮んだ黒船が、大砲を打ち出したものであります。 さすがの幼稚な石女
木人のいさかいも、この音に驚かされないわけにはゆきません。 二人はいさかいをや....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
も、廊下も、人影と、足音とが、動いていた。
中島兵太夫は、障子を開け放して、植
木人足の入っている庭を眺めながら、廊下に立っていた。綱手が
「お召しになりまして....
「野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
であるが、現在普通のオシラ神はその影響を受けて、馬と美女との頭にそのいわゆる桑の
木人形を彫刻している。しかもそれ以外に今一つ古い形として、別に鳥頭というオシラ神....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
ていた。外に荒物屋が一軒。 此処が清水村逢坂。 何でも、そこらの山林にいる伐
木人夫どもが、たまに酒でも飲みにやって来ようという、ほんの五、六戸の部落らしかっ....