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木作り
「木作り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
木作りの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
それは、松毬形の頂花を頭飾にし、その柱の上に、レースの天蓋をつけた路易朝風の桃花
木作りだった。死体は、そのほとんど右はずれに俯臥の姿勢で横たわり、右手は、背の方....
「仇討姉妹笠」より 著者:国枝史郎
を採り、廻しましたのがそのはじまり、本朝に渡来いたしまして、大宮人のお気に召し、
木作りとなって喜遊道具、十八種の中に数えられましたが、民間にはいってはいよいよま....
「風流仏」より 著者:幸田露伴
き心は露持たぬ由を認め、跡は野となれ山路にかゝりてテク/\歩行。さても変物、此男
木作りかと譏る者は肉団奴才、御釈迦様が女房|捨て山籠せられしは、耆婆も匕を投た癩....
「晩夏」より 著者:堀辰雄
云うからには、もう少し洒落《しゃれ》た家かと思っていたら、なんの事はない、――丸
木作りの、いとも粗末なバンガロオだった。私達は再び顔を見交した。ままよ、もうしよ....
「道標」より 著者:宮本百合子
れる防寒帽に、紐でつったまる手袋、厚外套で仔熊のようにふくらんでいる子供たちは、
木作りの橇をひっぱっていた。その上に腹這いにのっかって、枝々に雪のある楡《にれ》....
「一つの芽生」より 著者:宮本百合子
ょうぶ》箱の電車にのって、私共は銀座へ行った。 「軍艦の、軍艦の、軍艦のハ――」
木作りの軍艦に紐《ひも》をつけて、細い可愛い声で歌いながら、カラカラカラカラと廊....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
が谷へころげ落ちてゆく。巨木が伐り仆され、その樹間から、はや組み上げられている丸
木作りの城楼の一部が見える。 「おおういっ」 どこかで、さっきから、上へどなっ....