木型[語句情報] »
木型
「木型〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
木型の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「工場細胞」より 著者:小林多喜二
そこに感じた。 鋳物場では車輪の砂型をとってある側に、三四人立ち固まっていた。
木型の大工も交っていた。すぐ下がってくる水洟を何度も何度もすゝり上げていた。 ....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
は、じれったそうに舌うちをした。 「まったくふしぎだ。あの雲は楕円体だぞ。正確に
木型で作ったように、廻転楕円体だ」 帆村の声は、いよいよ、うわずっている。 ....
「あなたも私も」より 著者:久生十蘭
、お茶のお稽古《けいこ》をしているひとなのね……パアッとした色目の友禅の着物に、
木型《きがた》にはめたような白足袋をキチンとはいて、ごめんください、なんて言いな....
「回想録」より 著者:高村光太郎
スタンド、洋傘の柄、ナイフ、時計台、鏡の縁だとか、そういうものの鋳ものにする時の
木型を無数に彫った。ひょっとこの口が吸口になって鉢巻のところに煙草をつめこむパイ....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
となっている。荒けずりから仕上げに掛かり、悉皆出来上がって、彫工会へ納めました。
木型が出来ましたので、大島如雲氏はそれを原型として鋳金にしましたが、なかなか能く....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
りましたから、今度の楠公の馬については主馬寮の藤波氏にも種々お尋ねした関係もあり
木型の出来上がったことも、侍従局から叡聞に達したのでありましょう。 それで、右....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
さて、楠公像は、この原型を同じ美術学校の鋳金科教授岡崎雪声氏が鋳造致して住友家へ引き渡したことでありました。
木型はその後大阪の博覧場というのに飾ってありましたが、今日は何処にあることか。確....
「手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
てくるでありましょう。ここに越ヶ|谷の達磨のことも言い添えておくべきでしょうか。
木型を用い、紙で作ります。この県の唯一の窯場は深谷であります。今は土管が主な仕事....