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木幡
「木幡〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
木幡の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「古事記物語」より 著者:鈴木三重吉
るのがお目にとまりました。 天皇はそのながめを歌にお歌いになりながら、まもなく
木幡というところまでおいでになりますと、その村のお道筋で、それはそれは美しい一人....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
かお》ぶれを挙げてみると、佐野七五三之助、茨木司、岡田克己、中村三弥、湯川十郎、
木幡勝之助、松本俊蔵、高野長右衛門、松本主税といったところで、これがどうかして脱....
「源氏物語」より 著者:紫式部
れを骨折ろうともせず、筆まかせに書いて包むとすぐに女房へ渡した。 お使いの男は
木幡山を通るのに、雨気の空でことに暗く恐ろしい道を、臆病でない者が選ばれて来たの....
「源氏物語」より 著者:紫式部
ら、今晩のあなた様の罪は私が被ることにいたしましょう、どんな犠牲もいといません。
木幡の山に馬はいかがでございましょう(山城の
木幡の里に馬はあれど徒歩よりぞ行く君....
「源氏物語」より 著者:紫式部
取り次ぎを今私はしましたよ」 などと言った。女房の一人が、 「まあこわいこと。
木幡山という所はそんな所ですってね。いつものように先払いもさせずにお忍びでお出か....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
う訓んで諸家それに従うようになったものである。 ○ 青旗の
木幡の上を通ふとは目には見れども直に逢はぬかも 〔巻二・一四八〕 倭姫皇后 御....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
人某と云者折々宇治に来り濃茶薄茶を製するを見てふと心付此葉を以て煎茶に製せん事を
木幡村の一ノ瀬と云人に頼み製しめしに元来肥え物の沢山に仕込たる茶なるが故に揉む時....
「オシラ神に関する二三の臆説」より 著者:喜田貞吉
施したもので、それに一種のイナオを供してあったが、登別温泉で会見した平取アイヌの
木幡菊蔵、同清一郎兄弟両君の語るところによれば、同地方のチセイコロカムイはなお遠....
「古事記」より 著者:太安万侶
ともいい、しばしば皇室に女を奉り、歌物語を多く傳えた家である。―― かくて
木幡《こばた》の村においでになつた時に、その道で美しい孃子にお遇いになりました。....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
所は、七条か九条あたりか、とにかく六波羅は突破できないから、竹田街道を迂回して、
木幡へ出たものにちがいない。 が、どう急いでも、牛車はしょせん牛車である。かつ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
へ奔ってしまいました」 こう語るのも憂わしそうな母親だった。――日野家の領は、
木幡の北にあるが、とうにそこは没収されている。あげくに良人の資朝は、討幕の元兇と....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
ここへきて、ふたたび、戦火の糜爛がひろがり、範囲も西は山崎、鳥羽伏見。みなみは
木幡、奈良ぐち、阿弥陀ヶ峰。ひがしは近江から北は若狭路にまでなって来たには理由が....