木戸御免[語句情報] » 木戸御免

「木戸御免〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

木戸御免の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
国宝」より 著者:宮本百合子
化に対する無責任は、二月二十一日の読売にのった高瀬荘太郎文相の私立学校つけとどけ木戸御免説となって再現している。本来は人民の文化の富であるはずのものが、おかしな....
祖父の書斎」より 著者:宮本百合子
ちへ積みかえしていた心持が思い出される。もっともこの時分には、もううちの本棚への木戸御免で、その又本棚というのが考えれば途方もないものだった。居間のとなりに長四....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
はばか》らず、とぐろを巻いているところを見れば、もう相当にこの店とは熟していて、木戸御免に振舞うだけの特権があるもののように見える。やがて七兵衛は、ズルズルと革....
釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
とりを伴に雨の中を、ぶらりと、八丁堀の合点長屋を出て来た釘抜藤吉だった。もちろん木戸御免である。親分の顔にあわてた男衆が、人を分けていい席へ案内しようとするのに....
新古細句銀座通」より 著者:岸田劉生
うな老人で、しまいには私の熱心に動かされ「坊ちゃんもう銭はいらないよ」と大びらに木戸御免にしてくれたのは実に光栄であり又うれしかった。 ここの近くだったか、尾....