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木曽川
「木曽川〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
木曽川の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「嵐」より 著者:島崎藤村
隣の家の茶の間の白い小障子まで見える。三郎はよくその窓へ行った。遠い郷里のほうの
木曽川の音や少年時代の友だちのことなぞを思い出し顔に、その窓のところでしきりに鶯....
「神秘昆虫館」より 著者:国枝史郎
のである。 船の形も珍しかった。と云うよりそれは筏《いかだ》なのであった。あの
木曽川とか富土川とか、山間の河を上下するために、山の人達は丸太を組んで、堅固の筏....
「ある女の生涯」より 著者:島崎藤村
おげんのところへ知らせに来るのも、この子供だ。蜂谷の庭に続いた桑畠を一丁も行けば
木曽川で、そこには小山の家の近くで泳いだよりはずっと静かな水が流れていることなぞ....
「東上記」より 著者:寺田寅彦
工夫体の男｜甲走りたる声張り上げて歌い出せば商人の娘堪えかねてキヽと笑う。長良川
木曽川いつの間にか越えて清洲と云うに、この次は名古屋よと身支度する間に電燈の蒼白....
「稚子法師」より 著者:国枝史郎
云うと主水は頭を下げたが其時、鎧の音がした。 眼を上げて見ると人影は無く、深い
木曽川の谷の上を、ぐるぐるぐるぐるぐる廻わりながら、霧で出来たような三本の柱が、....
「十二神貝十郎手柄話」より 著者:国枝史郎
せて走って来た。 「お三保様、申しわけございません」 その翌日のことであった。
木曽川の岸で悲鳴がした。 （ひょっとするとあの女だぞ） 思いはしたが貝十郎は、....
「剣侠」より 著者:国枝史郎
々であり、そこへ高萩の猪之松と、赤尾の林蔵とが加わっていた。 左右が山で中央が
木曽川、こういう地勢の木曽福島は、帯のように細い宿であったが、三家の筆頭たる尾張....
「県歌 信濃の国」より 著者:浅井洌
いずれも国の鎮めなり 流れ淀まずゆく水は 北に犀川｜千曲川 南に
木曽川天竜川 これまた国の固めなり 三 木曽の谷には真木茂り 諏訪の湖に....
「悪魔の弟子」より 著者:浜尾四郎
をそのまま全部一度に呑みほしました。いとわしい此の世に最後のあいさつをしながら、
木曽川の流れを葬いの歌ともききながら。 土田さん、私がこのまま死に得たら、どん....