木曾義仲[語句情報] » 木曾義仲

「木曾義仲〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

木曾義仲の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
ち出した。鴉が鳴く。粟津に来た時は、並樹の松に碧い靄がかゝった。 「此れがねえ、木曾義仲が討死した粟津が原です」 と余は大きな声して先きの車を呼んだ。ふりかえっ....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
多かった。 私は武者で好きだったのは始めは八幡太郎であったが、少し年を経てから木曾義仲が大変に贔屓《ひいき》になった。その頃は九郎判官《くろうほうがん》義経を....
安吾武者修業」より 著者:坂口安吾
ける教祖や神人がこんな質素な住居にいるのはこの里だけのことであろう。 樋口家は木曾義仲の四天王樋口次郎|兼光の子孫である。次郎兼光の妹は女豪傑|巴だ。もっとも....
明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
樋口家は三碑のように馬庭の里に千何百年の剣の歴史を伝えているわけではない。もとは木曾義仲を育てた樋口次郎から起っている。木曾に樋口村というのがあって、そこの出身....
郷愁の詩人 与謝蕪村」より 著者:萩原朔太郎
春宵の悩ましい主観において、特にイメージを強く与えるためなのだろう。芭蕉における木曾義仲《きそよしなか》の崇拝や、戦国時代への特殊な歴史的懐古趣味を、一方蕪村の....
奥州における御館藤原氏」より 著者:喜田貞吉
この軍職が、源頼朝によって始めて再興せられたものである事情を明かにし、その以前に木曾義仲がすでに征夷大将軍に任ぜられたとの古書の記事があり、それが古来一般に歴史....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
ぞむ、戦賊の鳴り物、山家そだちが、都へのし出ようとする方便に過ぎない」 「あれは木曾義仲、時代がちがう。ばかげているぞ、よく胸に手を当てて考えてみろ、幕府が何も....
私本太平記」より 著者:吉川英治
曾殿の兵が、平家に代って都入りしたときも、都の女は、影をひそめたそうである。その木曾義仲ほどではなくても、いま、関東方の将士にしてみれば、その野性と飢えたる目に....
私本太平記」より 著者:吉川英治
川の瀬田ノ大橋、また宇治川が、攻守決戦の境になる。 壬申ノ乱の大海人の皇子軍。木曾義仲の寿永の都入り。承久ノ乱の北条勢と朝廷|方。 そしてまいど、守備のほう....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
、地上を染めあう混乱混色期がつづきます。必然、頼朝が起つとか、義経の再登場とか、木曾義仲の挙兵とか、舞台はひろまり、波瀾はこれまでとは比較にならないほど大きくな....
親鸞聖人について」より 著者:吉川英治
ら得度|剃髪九歳までの間に、年号は安元、治承、養和と変わっておりまして、この間に木曾義仲の乱入、やがて平家都落ち、壇の浦、平家一族の没落というような歴史的な事件....