木沓[語句情報] » 木沓

「木沓〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

木沓の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
怪奇人造島」より 著者:寺島柾史
ような硬い氷の上に立って、ひょいと見ると、皺枯れ声の主というのは、中国服を着て、木沓をはいた老人だが、中国人ではないらしい。彼は、僕の顔をじろじろ見ていたが、 ....
紅毛傾城」より 著者:小栗虫太郎
ある女だった。そして、すらりとした華奢な体を、揺り椅子に横たえて、足へは踵の高い木沓をうがち、首から下を、深々とした黒|貂の外套が覆うていた。 女は、紅琴の慈....
ドーヴィル物語」より 著者:岡本かの子
うぶな青年が却って目立つ。そしてそれらの人体の間に閃めくカルタ札、カルタ札を掃く木沓、白い手、紙幣、紙幣の代りに使う延べの銀板。――小田島は異様に緊張し、両手を....
世界の裏」より 著者:国枝史郎
、階段の方から、重い足音がきこえて来た。三人が扉まで行って窺うと、胸から血を流し木沓をひきずりながら、ラスプーチンが、階段を降りてくるところであった。彼はまだ死....