木津川[語句情報] »
木津川
「木津川〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
木津川の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「後世への最大遺物」より 著者:内村鑑三
は実に日本にとって非常な功績をなした人であると思います。安治川があるために大阪の
木津川の流れを北の方に取りまして、水を速くして、それがために水害の患《うれい》を....
「古事記物語」より 著者:鈴木三重吉
ました。 二人は、神々のお祭りをして、勝利を祈って出かけました。そして、山城の
木津川まで行きますと、建波邇安王は案のじょう、天皇におそむき申して、兵を集めて待....
「狂乱」より 著者:近松秋江
が女を知って間もない時分から聞いていることであった。その大河原というのは関西線の
木津川の渓流に臨んだ、山間の一駅で、その辺の山水は私のつとに最も好んでいるところ....
「大阪を歩く」より 著者:直木三十五
美しい女性の同伴希望者は、速かに申込むべし)明日から、歩こうと思う。 梅田と
木津川 私は、いつも、大阪へくる時、飛行機にしている。汽車のように退屈しないか....
「堺事件」より 著者:森鴎外
附の饗応をして別を惜んだ。十四日に、九人のものは下横目一人宰領二人を附けられて、
木津川口から舟に乗り込み、十五日に、千本松を出帆し、十六日の夜なかに浦戸の港に着....
「東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
かつこの地もまた西園寺家と共同の所有であったらしい。 次は綴喜郡の北端、淀川と
木津川との落ち合いで、後の淀城の対岸なる美豆の御牧である。日記には略して単に御牧....
「赤格子九郎右衛門の娘」より 著者:国枝史郎
ってから二十日あまりの日が経った。 夜桜の候となったのである。 ここは寂しい
木津川縁で、うるんだ春の二十日月が、岸に並んで花咲いている桜並木の梢にかかり、蒼....
「最後の一句」より 著者:森鴎外
元文三年十一月二十三日の事である。大阪で、船乗り業|桂屋太郎兵衛というものを、
木津川口で三日間さらした上、斬罪に処すると、高札に書いて立てられた。市中至る所太....
「みやこ鳥」より 著者:佐藤垢石
ない日であった。西の方、愛宕山に続いた丹波の山々は低い空に、薄い遠霞を着ている。
木津川の上流と思える伊賀の国の連山も遠い。淀の水は、白い底砂の上を、音もなく小波....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
とが、その両側に歩み、前には日の永い顔をして馬子が行く。 宇治橋をこえ、やがて
木津川|堤にかかる。河内平の空は雲雀に霞んで、絵の中を行く気がする。 「うむ……....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
那連のほうへ向けて、極めて皮肉な笑い方をしていったのであった。 潮騒の夕闇に、
木津川|湊の灯は赤く戦いでいる。 どことなく魚臭いものが迫る。陸が近づいたのだ....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
方の提灯が来た頃には、お綱と孫兵衛をのせた剣尖船、堀尻を南にそれて、櫓力いッぱい
木津川をサッサと下っている。 あがった所は住吉村、森囲いで紅がら塗の豪家、三次....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
。 峰から峰を綴る火も、沢にひそむ伏陣の火も夜はチラチラ望まれる。特に、山麓の
木津川べりへ近々と陣した一角では、終夜、 「一ノ木戸は?」 「街道口は?」 と....