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木盃
「木盃〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
木盃の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
学者をそこに見つけた。 その時、半蔵は腰につけて持って行った瓢箪を取り出した。
木盃を正香の前に置いた。くたぶれて来た旅人をもてなすようにして、酒を勧めた。 「....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
ますまい。」 勝重が半蔵の見ている前で、腰につけて来た瓢箪の栓を抜いて、小さな
木盃に酒をつごうとした時、半蔵はじっと耳を澄ましながら細い口から流れ出る酒の音を....
「大阪を歩く」より 著者:直木三十五
家には、銀盃を下賜されるが、菊池寛の戯曲が、イギリスの一流作家より優れていても、
木盃さえもらえないのが、日本だ。時々何かいい種はないかと、外国の通俗物を読むが、....
「山の秋」より 著者:高村光太郎
だんだん乱れて来て、席から立って大きな銚子と、外の黒く、内の赤いうるし塗の大きな
木盃とを持って、ふらふらと客同士が往来をはじめる。そのうち主人側では奥から大太鼓....