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木管
「木管〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
木管の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「愛撫」より 著者:梶井基次郎
だん強くするほど、だんだん強く鳴く。Crescendo のうまく出る――なんだか
木管楽器のような気がする。 私のながらくの空想は、かくの如くにして消えてしまっ....
「路傍の草」より 著者:寺田寅彦
しれない。 オーケストラも聞いたが、楽器の音色というものが少しも現わされない、
木管でも金属管でも弦でもみんな一様な蛙の声のようなものになって、騒々しくて聞いて....
「連句雑俎」より 著者:寺田寅彦
秋の部の其角《きかく》孤屋《こおく》のデュエットを見ると、なんとなく金属管楽器と
木管楽器の対立という感じがある。前者の「秋の空尾の上《え》の杉《すぎ》に離れたり....
「映画雑感(Ⅴ)」より 著者:寺田寅彦
の注意を向けてくれる。例えばファゴットの管の上端の楕円形が大きく写ると同時にこの
木管楽器のメロディーが忽然として他の音の波の上に抜け出て響いて来るのである。こう....
「上海」より 著者:横光利一
げて新しく襲って来た。 彼らは精紡機の上から、格闘する人の頭の上へ飛び降りた。
木管が、投げつけられる人の中を、飛び廻った。ハンク・メーターのガラスの破片が、飛....