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木箱
「木箱〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
木箱の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地球を狙う者」より 著者:海野十三
てきた。大きなテーブルがぶーんととんできた。それがすむと、何十貫もあるモートルが
木箱かなんぞのように楽々ととんできた。 僕はあっと叫んで体をかわした。めりめり....
「生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
ートメント・ストアの臨時出店が開かれようとしている。藁屑や新聞紙のはみ出た大きな
木箱が幾個か店先にほうり出されて、広告のけばけばしい色旗が、活動小屋の前のように....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
てゆくと、やがて一つの扉にぶつかった。それを押してみると、苦もなく開いて、雑然と
木箱やバケツの転がっている物置のような部屋に出た。そこを構わず出てゆくと、階段が....
「地獄街道」より 著者:海野十三
けられまい。――さすがは大貨物駅として知られるS駅の構内だった。 辻永は大きな
木箱の山の側に立って、鼻を打ちつけんばかりに眼をすり寄せている。早くも彼氏、何物....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
店で、かれは一ちょうの丈夫なパチンコを買った。さらにその先の店で、硝子のはまった
木箱のなかで、じぶんの身体よりもずっと大きい車をくるくるまわしつづけるかわいい白....
「共軛回転弾」より 著者:海野十三
屋に案内する。そこは倉庫のようなところだった。博士の立停って指すところに、一つの
木箱があった。箱の大きさは二|米立方。 「これじゃ。この中に入っとる」 「まあ、....
「宇宙尖兵」より 著者:海野十三
めてきた不揃いの椅子を前のように壁を背にして並べ、卓子の代りに食糧品の入っていた
木箱を集めて代用卓子をこしらえ、その上にカンバスを蔽ってある。このカンバス、方々....
「火星兵団」より 著者:海野十三
で、のび上ってみても、目の高さが、窓にとどかなかった。そこで千二は、そこにあった
木箱をつんで、その上にのって、はじめて窓に目をあてることが出来た。
「あっ、ほん....
「怪塔王」より 著者:海野十三
。 二人は、この失敗にそのまま勇気をくじいてしまうでしょうか。 不思議な
木箱 1 さて、その翌日の夜のことでありました。 怪塔のあたりはい....
「太平洋魔城」より 著者:海野十三
底の方らしく、臨時というだけあって、まるで倉庫であった。器械を入れてあったらしい
木箱や、まだときもしない貨物や、酒樽みたいなものが、ごたごたと山のように積みあげ....
「軍用鼠」より 著者:海野十三
中に生れたものに違いありませんぜ」 「莫迦を云え、親鼠が、わざわざ栓のかってある
木箱の中に仔を生むものかい」 とワイトマンは相手にしなかった。 梅野十伍はこ....
「諸国の玩具」より 著者:淡島寒月
形といっているが、ベタン人形と同じものですよ。それからこの間|仲見世で、長方形の
木箱の蓋が、半ば引開になって、蓋の上には鼠がいて、開けると猫が追っかけて来るよう....
「幸福のうわおいぐつ」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
神さまのお日さまの光が温かくさしこみましたうつくしいばらの花が、屋根の上の小さな
木箱のなかから、がてんがてんしていました。空色した二羽の小鳥が、こどもらしいよろ....
「雪の女王」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
には、ちらちら、こな雪が舞っていましたが、そのなかで大きなかたまりがひとひら、植
木箱のはしにおちました。するとみるみるそれは大きくなって、とうとうそれが、まがい....
「兎と猫」より 著者:井上紅梅
ているが、少しでも、隙があれば逃げ出そうとする。彼等の夜の伏所《ふしど》は小さな
木箱である。中に藁を敷き、裏窓の軒下に置いてある。 このような日を幾月も送った....