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木耳
「木耳〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
木耳の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
た。金鎚で前歯を砕くらしい。 「耳の形のふくよかなことは。これは水耳と申します。
木耳にしなければなりますまい。六|親を失い財帛不足孤苦無援の
木耳にね」 ジョキ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
歩兵を催し散らして 出かける騒動、馬鹿と言おうか たわけと言おうか、耳はあっても
木耳《きくらげ》同様 まなこはあッても節穴《ふしあな》同然 木偶《でく》の坊《ぼ....
「タネリはたしかにいちにち噛んでいたようだった」より 著者:宮沢賢治
た。蟇は、やっぱりのそのそ這いながら、 (そこらはみんな、桃《もも》いろをした
木耳《きくらげ》だ。 ぜんたい、いつから、 こんなにぺらぺらしだしたのだ....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
皮をすりかけましょう」と台所は料理に忙がしし。 ○豚饅頭には支那風にニンニクと
木耳《きくらげ》とヤエナリ小豆のモヤシとを豚肉に交ぜ米利堅粉にてツナぎたるがよし....
「上海」より 著者:横光利一
料理は半ば以上を過ぎていた。テーブルの上には、黄魚のぶよぶよした唇や、耳のような
木耳が箸もつけられずに残っていた。臓腑を抜いた家鴨、豚の腎臓、蜂蜜の中に浸った鼠....
「数の子は音を食うもの」より 著者:北大路魯山人
が味を助けるとか、音響が味の重きをなしているものには、魚の卵などのほかに、海月、
木耳、かき餅、煎餅、沢庵など。そのほか、音の響きがあるために美味いというものを数....