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木芙蓉
「木芙蓉〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
木芙蓉の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
やいや彼が城を出たのは、わずか数ヵ月前なのである。桜の花の咲く頃で、そうして今は
木芙蓉の花が、白々と咲く夏なのである。 「どうして城を出たのだろう? ああそうだ....
「艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
うというものだ。 閉てきった障子に、午後三時頃の陽があかるくあたって、庭さきの
木芙蓉の影が黒くはっきりと映っている。 枝のたたずまい。花のさかずき。ぎざぎざ....
「生死卍巴」より 著者:国枝史郎
った。 門口を出て庭へ出て、門から往来へ駆け出そうとして、束になって咲いている
木芙蓉の花の叢の側まで走って来た時に、 「京助!」と呼ぶ声が近くで聞こえて、 「....
「娘煙術師」より 著者:国枝史郎
うといっそうに微禄の、ご家人などのみすぼらしい邸の、こわれ垣根に寄り添いながら、
木芙蓉の純白の大輪の花が行人に見られて咲いていてその奥の朽ちた縁の上に、主人の内....