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木質
「木質〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
木質の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「二銭銅貨」より 著者:黒島伝治
十二三年も前に使っていたものだが、ひびきも入っていず、黒光りがして、重く如何にも
木質が堅そうだった。油をしませたり、蝋を塗ったりしたものだ。今、店頭で売っている....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
の所々に象眼を鏤められ、渋い中世風の色沢が放たれていた。そして、高い天井からは、
木質も判らぬほどに時代の汚斑が黒く滲み出ていて、その辺から鬼気とでも云いたい陰惨....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
、その木を網の浮きとするなど、すこぶる多用な木だが、一番珍重さるるはその実で外部
木質、内に少し酸《す》く冷やかな軟肉ありてゴム様に粘る。その大きさ瓢《ひょう》の....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
なのです。しかもその木像の首たるや、ほぼ普通人間の三倍ほどある分量を持っていて、
木質だけはまだ生々しいのに、昨今急仕立ての仕上げと見えて、その彫刻ぶりが、荒削り....
「恢復期」より 著者:堀辰雄
五六歳の子供にしか掛けられないような一つの椅子にふと眼を止めた。その小さな椅子は
木質の古びと云い、それに彫られてある模様の稚拙な感じと云い、いずれも他の古椅子と....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
が、そのようなことは自分の知るところではない。まあとにかく、一片の樅《もみ》の白
木質が顕微鏡下に示すあの驚くべき薔薇形《ばらがた》の縞《しま》をながめてみよ。で....
「古木」より 著者:豊島与志雄
で彼等がしてる遊びの一つを、巳之助は知っていました。――椎の木の樹皮がはがれて、
木質が露出してるところに、彼等は白墨でいたずら書きをしました。それから次には、ナ....
「山の春」より 著者:高村光太郎
ざらし粉はむしろ貴重品だ。 薬草のオーレンが咲いたり、又ローバイの木に黄いろい
木質の花がさいたりしているうちに、今度は一度にどっとゼンマイやワラビが出る。ゼン....