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木部
「木部〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
木部の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
えった。それは葉子が思ったとおり、新聞に見入っているかのやせた男だった。男の名は
木部孤※《きべこきょう》といった。葉子が車内に足を踏み入れた時、だれよりも先に葉....
「或る女」より 著者:有島武郎
が不思議に自分とはかけ離れた事のように見えた。
三面に来ると四号活字で書かれた
木部孤※《きべこきょう》という字が目に着いたので思わずそこを読んで見る葉子はあっ....
「幽霊妻」より 著者:大阪圭吉
きで、舌を噛み切って死んだその角力取りは、御実家で特に贔屓にしていらっしゃる、茨
木部屋の二枚目で、小松山という将来のある力士だったそうでございます。 ――いや....
「道標」より 著者:宮本百合子
えって頭脳の微細な勤勉と冷静な性格を印象づけた。伸子たちが来た頃からモスク※には
木部中佐というアッタッシェがいた。その人の年中よっぱらっているような豪放|磊落《....
「「或る女」についてのノート」より 著者:宮本百合子
母らしさの美を作者はここで描こうとしている。 定子を見ていると、その父であった
木部に対して恋心めいたものさえ甦える場面は、ある種の読者を魅するであろうが、真に....
「家常茶飯 附・現代思想」より 著者:森鴎外
かる処は堅牢に造りありて、両肱を持たする処を広くなしあり。この椅子に向き合せて、
木部を朱色の漆にて塗りたる籐の椅子あり。奥の壁は全く窓にて占領せられおる。左手の....
「長崎の鐘」より 著者:永井隆
おぼえ、膝頭はガラスに擦り切られてもんぺとくっついている。救護隊は医学専門部の高
木部長を発見して収容する。石崎助教授、松尾教授を相次いで担ぎ込む。仮小屋もようや....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
“田鍋谷”へ分け入って行った。 道もない道を迂回路として行くのであったから、三
木部隊はみな徒歩だった。馬一頭|曳いていない。 こうして、夕までに、海陸ふた手....