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木食
「木食〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
木食の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「雪の白峰」より 著者:小島烏水
明瞭に仰がれ候(側は陰に入るより)、駒ヶ岳の孤峭《こしょう》は、槍ヶ岳を忍ばせ、
木食《もくじき》仙の裸形の如く、雪の斑は、宛然《さながら》肋骨と頷《うなず》かれ....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
です。火の気を一切おつかいにならないで、水でといた蕎麦粉に、果実ぐらいで済ませ、
木食の行をなさるかたもあります。まあ、三度の食は一度ぐらいになすって、なるべく六....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
、水車と、子守と、学校との余暇、雨の降る日などを選んでとりかかる。 百年の後、
木食上人《もくじきしょうにん》の稚拙なる彫刻がもてはやさるるところを以て見れば、....
「タネリはたしかにいちにち噛んでいたようだった」より 著者:宮沢賢治
たようでした。タネリは、面白《おもしろ》がって節をつけてまた叫びました。 「栗の
木食って 栗の木死んで かけすが食って 子どもが死んで 夜鷹《よだか》が食っ....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
に民芸館と称する、同スタイルの大建築がまるで戦国時代の城のように建ちかけている。
木食《もくじき》上人、ブレーク、アルトの歌手。それとこの家! 実にびっくりして凄....
「狐」より 著者:岡本かの子
畳み出した石の反り橋があるの、ありゃ珍らしい。 ――この辺では太鼓橋といっとる。
木食上人が架けたというが、たぶん、南蛮式とでもいうのだろう。 ――白井権八小紫の....