木鼠[語句情報] »
木鼠
「木鼠〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
木鼠の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「猿飛佐助」より 著者:織田作之助
東西南北、いずくとも知れず、姿を消してしまった。 五右衛門には、一の子分の
木鼠胴六をはじめ、関寺の番内、坂本の小虎、音羽の石千代、膳所の十六団八、繩辷りの....
「煩悩秘文書」より 著者:林不忘
つ銀蛇《ぎんだ》、呼吸と、燃える眼と――。 あわてたのは承知の由公で、剣の下を
木鼠のように走り廻り、 「親分、こうわけの解らねえ斬り合いも、めったにござんせん....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
力のあることが大したものなんだ、身体のこなしの敏捷《すばしっこ》いことと言ったら
木鼠《きねずみ》のようなもので、槍を遣《つか》わせては日本一だ」 米友の手並は....
「松と藤芸妓の替紋」より 著者:三遊亭円朝
りますが、余り感心致しません。其の傍の欄間に石版画の額が掛けてありますが、葡萄に
木鼠の画で何も面白い物がありません、何か有ったら褒めよう/\と思って床の間の前を....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
の袖切坂なんだろうじゃないか、ところもあろうに、あんまりばかばかしい」 「そりゃ
木鼠《きねずみ》も木から落っこちることがある、転んだところで怪我さえしなけりゃな....
「葦笛(一幕)」より 著者:宮本百合子
機嫌じゃがその中にたった一つ嬉しがりもせず笑いもせなんだものがあると気がるなあの
木鼠奴が通りすがりの木の枝からわしに声をかけおった。何じゃろ、今日のよな日のあて....
「壁の眼の怪」より 著者:江見水蔭
籠りに囲炉裡の煙で痛めたらしかった。その多くの汚い眼の中に、壁の際の、そこには、
木鼠の生皮が竹釘で打付けてある、その上部の穴からして、ジッとこちらを凝視している....
「奉行と人相学」より 著者:菊池寛
自信を持つようになって居た。 その頃、彼は初めて白洲に引きすえられていた盗賊の
木鼠長吉を見たのである。彼は、仲間で
木鼠ともむささびとも仇名をとっていた。むささ....
「層雲峡より大雪山へ」より 著者:大町桂月
。熊にや、狐にや、狸にや。嘉助氏咳して、目覚めておる様子なれば、問いて見たるに、
木鼠なりといえり。うとうとして、三時半目を開きしに、樹影天幕に映れり。うれしや、....
「えぞおばけ列伝」より 著者:作者不詳
の中から引き出し,そこに連れて来て不意に棍棒で叩くと,思いがけなくもそれが一匹の
木鼠の死体となって目の前に転がった.長老はさんざん罵りながらその死体をこまかく刻....