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未丁年
「未丁年〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
未丁年の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「火のついた踵」より 著者:宮本百合子
――ね、そうお思いにならなくって? 英一 さあ―― 谷 そこまで行くと、我々は
未丁年ですね。 みさ子 (考えつつ)結婚生活では、普通、正しい人間とか、善い人と....
「青年」より 著者:森鴎外
そこで社主が代って、あの調子を社会を荼毒するものだと認めたとしよう。一般の読者を
未丁年者として見る目で、そう認めたのは致し方がない。只驚くのは新聞をアカデミック....
「続獄中記」より 著者:大杉栄
う「出浴」の号令のかかる間近でもあったのだ。 脱衣場では、同志の村木というまだ
未丁年の男が一人、蒼い顔をして着物を着かけていた。 「どうした?」 僕はまた例....
「獄中生活」より 著者:堺利彦
ける分は、みな巣鴨に送られるのである。ついでに書いておくが女囚は八王子におかれ、
未丁年囚は川越におかれる。 巣鴨監獄に着いて、サアいよいよ奈落の底に落ちて来た....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
彼は啓蒙に就いて定義を下してまず云っている。「啓蒙とは理性が自業自得で陥っている
未丁年状態から解放されることだ」と。理性が自分自身成熟する自由を持っているに拘ら....