未満[語句情報] »
未満
「未満〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
未満の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
多の似寄った証拠が有った為言い開きは立たず、死刑とは極ったが唯|丁年《ていねん》
未満で有った為一等を減じて終身の禁錮《きんこ》になり、四年ほど牢の中に苦しんで終....
「小説家たらんとする青年に与う」より 著者:菊池寛
僕は先ず、「二十五歳
未満の者、小説を書くべからず」という規則を拵えたい。全く、十七、十八|乃至二十歳....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
幽な響が消えぬうちに、突と入って縁先に立った者がある。小鼻に疵痕の白く光った三十
未満の男。駒下駄に縞物ずくめの小商人と云う服装。眉から眼にかけて、夕立の空の様な....
「梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
従の差よりも甚だしくはなかったかと今でも思わせられている位であった。 まだ十歳
未満の筆者が、座ったまま翁と応待していると、祖父が背後からイキナリ筆者の頸筋を掴....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
。 三、児童虐待防止法 この十月一日から児童虐待防止法が実施され、十四歳
未満の児童を、家庭内に於ける虐待・種々なる職業に於ける虐使其他から護ることになっ....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
。ただ一つ「蛙男」にはへんに吐きたくさせられた。これはほん物の不具者で、身長一尺
未満――年齢五十歳前後――のからだに分別くさい巨大な顔が載っかって、しかも極端に....
「重兵衛さんの一家」より 著者:寺田寅彦
に相違ないのである。ゲーテのライネケフックスの訳本を読んで聞かせてくれたり、十歳
未満の自分にミルの経済論、ルソーの民約論を教授してくれるという予告だけでもしてく....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
困っていました。彼はクリスチャンの家庭に生れ、教会はもちろん、中村屋としても成年
未満のうちは法度の煙草を、こればかりはどうもならずあの善良なみいどんが、人目を偸....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
ヒ流の童話にはなるようだ。 十六の少年が疎開中に遊んだ村の娘、そのころ二人は十
未満でしょうが、少年はその女の子が忘れられずに、村へ訪ねて行きますが、その子の家....
「花模様女剣戟」より 著者:小野佐世男
「ちがうのよ、見廻したところ男ばっかりよ、女はあたし一人きりよ。パチンコの十八歳
未満はいけないと同じように、女剣戟は女性が見物しちゃいけないのじゃない」 「そん....
「妖怪学」より 著者:井上円了
、その三分二は郷里および西京に住し、三分一は東京に住せり。西京に住せし年月は一年
未満なり。ゆえに、東京の夢最も多きはずなり。しかして熱海の夢は、熱海にある間は現....
「炭焼長者譚」より 著者:喜田貞吉
)氏十四名、紀氏十二名、小野氏・越智氏各十一名、秦氏十名で、それから下はみな十名
未満という数を示している。かくてその一千六百六十三名の有する姓氏の種類は僅かに五....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
き激浪襲来のおそれあれば、良港とはいい難し。日本人のチリ国内に住するもの総計百人
未満にして、サンチアゴ市に二十余人、そのうち飴屋を業とするもの最も多しという。バ....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
(あたりを見廻す。)
はてな、どうしたのだ。どこへ行ってしまったのだ。
丁年
未満の奴等。出し抜けに来やがって、
獲をさらって天へ升って行きゃあがったな。
道....
「「特殊部落」と云う名称について」より 著者:喜田貞吉
の例を紹介したい。 徳川幕府|直参の武士に「御家人」というのがある。禄高は万石
未満で、大名の列には加わらないが、その格式は大名の臣下すなわち将軍からは陪臣の武....