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「未発表〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

未発表の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
ろまん灯籠」より 著者:太宰治
出しの底にしまわれたままであったのである。その他にも、私には三つ、四つ、そういう未発表のままの、謂《い》わば筐底《きょうてい》深く秘めたる作品があったので、おと....
地球発狂事件」より 著者:海野十三
スの明るい顔色は聊《いささ》かも変らなかったばかりか、彼は更にゼムリヤ号に関する未発表の調査事項までを、ドレゴと水戸の前にぶちまけたのである。 証拠の手斧 「話....
芥川の事ども」より 著者:菊池寛
記念したいから、「侏儒の言葉」欄は、死後も本誌のつづく限り、存続させたいと思う。未発表の断簡零墨もあるようだし、書簡などもあるから、当分は材料に窮しないし、材料....
もの思う葦」より 著者:太宰治
紙に、わが心臓つかみ出したる詩を、しるさむ。私、めったの人には断じて見せなかった未発表の大事の詩一篇。 附言する。われ藁半紙のゆえにのみしるす也と思うな。原稿....
自然界の縞模様」より 著者:寺田寅彦
も肝心な波長決定要素の問題は依然として不可解に残されている。 もう一つ、これは未発表のものであるが、北海道大学理学部の米田勝彦氏が現に研究を続けている「粉の波....
ジャンの物語」より 著者:宮本百合子
出版」に収録しようと欲するところであり、而も、トルストイの親友と称する連中も亦「未発表」の何ものかを獲ようととびめぐっている。トルストイは「この争いに生理的に耐....
人生の風情」より 著者:宮本百合子
のきらめきの美しさとはおのずから別種のものとなっているのである。 この全集に、未発表のものが多く集められるというのは興味がある。一葉の一生は短かったから、かく....
婦人と文学」より 著者:宮本百合子
平野」「風知草」などを発表した。 一時、作品の世界も混乱して見えた松田解子は、未発表の長篇を完成させるに程近い。野上彌生子は、軽井沢に疎開生活を送りながら、こ....
ケーテ・コルヴィッツの画業」より 著者:宮本百合子
ーヨークのセント・エチェンヌ画廊で、ケーテの追悼展覧会が開かれた。そこでケーテの未発表の木版画(一九三四―三五年のもの)や「五十七歳の自画像」(一九三四年作)旧....
はしがき(『女靴の跡』)」より 著者:宮本百合子
録されている随筆のうちからいくつかを選び「郵便切手」そのほかの最近書いたものに、未発表のいくつかを加えた。「兄と弟」「書簡箋」「ベリンスキーの眼力」などは太平洋....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
されたことになったが、これは如何ともすることができない。活字に附せられたものは、未発表の部分の単なる標本として之を取扱い、他日全部公開の機会の到来を待つより外に....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
る、今日の文学としての三二―三七頃までの概観と、次はそれをふえんしてかいた百枚の未発表の昭和十二年までの文学史と、その上にあれがあるのですから。十二年の暮かいた....
広場のべンチ」より 著者:豊島与志雄
。それによると、岩田は当局筋に取り入って、警察予備隊の枢要な地位を獲得しており、未発表だが、それはもう確定した事実だとのことだった。これからは俺たちの天下だ、と....
わが精神の周囲」より 著者:坂口安吾
は「スキヤキから一つの歴史がはじまる」という妙な題で新潮に発表されたもの、並びに未発表の続稿、合せて千枚ちかいものがあるだけ。この未発表の部分は未定稿で、よほど....
黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
正五・一二『山岳』) (「立山を越ゆ」より「黒部川の峡谷」まで――大正五・一稿〈未発表〉)....