未練者[語句情報] » 未練者

「未練者〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

未練者の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十万石の怪談」より 著者:佐々木味津三
「みい! アハハ……。見事的中した筈じゃ。俺は嗤うぞ! わはは。嗤ってやるぞ!未練者めがっ。会津御援兵と事決まらば、今宵にも出陣せねばならぬゆえ、残して行くが....
戦場」より 著者:夢野久作
っている老母が居る……居りますばっかりに……自……自傷しました……」 「ええッ。未練者……何を云うかッ……」 「アタッ。アタッ。わかりました。……もうわかりまし....
南国太平記」より 著者:直木三十五
くなった。だが、すぐ、闇の中から 「お父様」 と、綱手の声がした。八郎太が 「未練者がっ」 と、怒鳴った。しめった声であった。 両党策動 目黒の料亭「....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
武蔵は、自分の問に自分で答えてみる。 そしてなお思うには、 (そもそもおれは未練者だ。ともすると、人肌を恋う嬰児のような、乳くさい感傷に恋々と心を揺すられ、....