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未踏
「未踏〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
未踏の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「日本山岳景の特色」より 著者:小島烏水
に至るまで、参謀本部の陸地測量部員や、日本山岳会会員によって、縦走せられて、前人
未踏などいう聖地も、処女の森林も、先ず絶無になり、参謀本部の五万分一図も、これら....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
神踞す「大聖氷」
わが折竹孫七の六年ぶりの帰朝は、そろそろ、魔境、
未踏地の材料も尽きかけて心細くなっていた私にとり、じつに天来の助け舟のようなもの....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
なところがある。それに加えて、細心の思慮、縦横の才を蔵すればこそ、かの世界の魔境
未踏地全踏破という、偉業の完成もできたわけだ。その第五話の「水棲人」とは?……折....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
。それは私に智的生活の鳥瞰図を開展する。ここに人がある。彼はその田園の外に拡がる
未踏の地を探険すべき衝動を感じた。彼は田園を踏み出して、その荒原に足を入れた。そ....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
ある。その他の資源も決して恐れるに足りない。山西、陜西、四川以西の地は、ほとんど
未踏査の地方で、いかなる大資源が出るかも計り難い。 東亜の最大強味は人的資源で....
「壊れたバリコン」より 著者:海野十三
ウ中間ノ地点ニ在リ。 予ハ今ヨリ七日前、スナワチ八月三十一日、休暇ヲ利用シ、前人
未踏ノ山岳地方ヲ横断セントシテ強力一人ヲ連レN県A町ヲ後ニ登山ヲ開始セリ。 貴局....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
すれば、当然、そこに抽象されるものがなけりゃならん訳でしょう」と法水が、突如前人
未踏とでも云いたいところの、超経験的な推理領域に踏み込んでしまったのには、さすが....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
、これまでのような自動車旅行ではなく、謎と臆測と暗黒のうちにうずもれている、前人
未踏の神秘境を指しているのだ。 では、どこか? そんな土地がまだこの地球上にあ....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
ド中部高原の北緯七十五度あたり、氷河と峻険と猛風雪と酷寒、広茫数百の氷河を擁する
未踏地中のそのまた奥。そこに、字義どおりの冥路の国ありという、“Ser-mik-....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
が、いわゆる「パミールの管」のアフガニスタン領である。ではここが、なぜ永いあいだ
未踏のままであったかというに、それは、「大地軸孔」をかこむ“Kyam”の隘路に、....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
の問題の重要視せられる時、三十幾年前すでに鳥居博士御夫婦が多くの危険を冒して前人
未踏の奥深く入り、貴重な研究を遂げられていたということは、じつに意義深く、皆さん....
「フランケンシュタイン」より 著者:シェリーメアリー・ウォルストンクラフト
したくをしている時の、こんな気もちをお伝えするのは、不可能なことです。僕は、先人
未踏の地へ、「霧と雪の国」へ行こうとしていますが、信天翁は殺しません。したがって....
「沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
、どっちみち尋常じゃなさそうだね……僕ら一行の行動は――つまり僕らが組織的に人跡
未踏の羅布の沙漠を徹底的に探るというこの著しい行動は、『第二「獣人」の事件』と一....
「「太平洋漏水孔」漂流記」より 著者:小栗虫太郎
れば三つほどあるという。ゆけぬ魔海――それはいったい何処のことだろう。また、陸の
未踏地のごとく全然人をうけつけぬ、その海の魔境たる理由? しかも、それがわが大領....
「明治の文学の開拓者」より 著者:内田魯庵
業時代の開拓者であるが、これらは鍬を入れてホジクリ返しただけで、真に力作して人跡
未踏の処女地を立派な沃野長田たらしめたのは坪内君である。 有体にいうと、坪内君....