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「末吉〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

末吉の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
死までを語る」より 著者:直木三十五
恩給が、忽ち、速記者になったが、私は対手にしなかった。 十九 当時、末吉橋東詰松屋町に、豊竹呂昇の持小屋「松の亭」というのがあった。ここに落語がかか....
オンチ」より 著者:夢野久作
来た。 中央に立って歩いて来るのは、この製鉄所切っての怪力の持主で、名前は又野末吉、綽名をオンチという古参の火夫であった。体重百四十|斤に近い、六尺豊かの図体....
十二支考」より 著者:南方熊楠
初めなのが色で、ベン・シラも女は罪業の初めで女故人間皆死ぬと述べた。沖縄首里の人末吉安恭君二月号に載せた予の不毛婦女に関する説を読んで来示に、かの辺りで不毛をナ....
十二支考」より 著者:南方熊楠
の始めだ。大を治めんとする者は小を治めず、大功を成す者は小苛《しょうか》せずと。末吉安恭氏来示に、琉球人は山羊を温柔な獣とせず、執拗|剛戻《ごうれい》な物とす。....
光り合ういのち」より 著者:倉田百三
の志はもう別にあったからだ。 翌る朝まだ暗いうちに私は出発した。父の店の前髪の末吉という私より二つ年上の少年が、いいと言うのを聞かずに市村という三里ある村まで....
安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
日容疑者として住所不定小林三郎(三八)を検挙、続いて廿八日共犯として住所不定大内末吉(三四)を逮捕した。二人は警察、検察庁の調べに対して直に犯行を自供したので起....
鈴が通る」より 著者:三好十郎
このハガキがチャンとこうしてシベリヤから参りました。へえ、ごらんなして。チャンと末吉と、荒木末吉と、ここに書いてありやす。無事でチャンと働らいていますから、なん....
私本太平記」より 著者:吉川英治
い気になって悪四郎の悪名を自慢にしていた。 のみならず、あげくには長年の家臣|末吉真吾という者の恋女房を奪って逐電してしまったのである。――以後、たまたま家人....
日本の伝説」より 著者:柳田国男
ず、仕方なしに食べ物には川の水を汲んで来るという話でありました。 また羽咋郡の末吉という村でも、水を惜しんで大師に与えなかったために、今に良い清水を得ることが....
私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
お雪と一つのパンを分け合って食べる貧しさである。食うに困ったあげく、住吉橋の中川末吉という知合いの人の世話で雑穀商の仲間入りをさせてもらった。まぐさ屋もはじめ、....